



トピックス
・物価指数の発表待ち
消費者物価指数 (CPI) が火曜日に、生産者物価指数 (PPI) が木曜日に発表されるのに先立ち、インフレ減速とその後の金融引き締め緩和期待で株価は上昇。
・FRB ボウマン理事
景気悪化よりインフレのリスクが大きく、引き続き引き締めが必要 との発言。
・フォード 新電池工場の建設
EV用電池工場を35億ドルでバッテリー工場を建設すると発表した。株価は上昇で反応。

全体:
今週は物価指数をはじめ多くの指標が発表されます。それに先立つ期待で金利・株価が動いています。労働市場、消費材の堅調の指標や決算発表が相次いでいる中で、金融当局もインフレ警戒の発言がある中で市場参加者は強気ですね。
CPIも大切ですが、より注目すべきは長期の成長期待の動向です。間違ってもCPIの市場予想と実際の値の差を期待して株の売買をしないようにします。

セクター別:
幅広い銘柄で上昇しています。
特にハイテク関係が大きく上昇しています。金利安の期待への影響が大きいということですね。
個別ではMicrosoftが順調ですね。先日発表されたChat GPTへの期待の高さをうかがわせます。ただし、今のAIの技術は本質的なクリエイティブなことはできないと理解しています。そのあたりの実際の技術力、市場の期待との差異がポイントになりそうです。
セクター別で下げたのはエネルギーです。原油価格は上昇していますが、米政府の備蓄原油放出のニュースが嫌がられました。


・為替
円は金融引き締めが緩やかと見て、円安ドル高に振れる。
・原油
引き続きロシア減産による供給源のマインドから価格上昇が続く。

今後の為替予想は円安ドル高が多いようです。持ち株の日本円評価額では一息付けますが、新規の買い増しがしづらくなってしまいますね。だからと言って、景気悪化による株安も見込まれる中早めに積極的に買うのもためらわれます。慌てずゆったりと構えます。
労働市場好調を受けてゴールドが軟調になっています。市場参加者も以前より金利上昇を見込んだということですね。