



トピックス
・リッチモンド連銀 バーキン総裁
「労働市場は依然として非常に熱く、(利上げを)やりすぎるリスクは、やらないリスクを上回る」
タカ派の発言を続けて市場の楽観をけん制する。
・FRBボウマン理事
「インフレ率が2%に達するまで金利を上げる必要がある。」
市場は3月FOMCで0.25%以上の利上げの可能性があることを示唆。
・アプライドマテリアルズ決算
半導体製造装置。中国への輸出規制や顧客の投資減との逆風の中、直近四半期では予想よりはよい数字で堅調さを示す。

全体:
金融高官が連日利上げ基調であることを強調する発言をしています。市場はこれを意識しているとは言え、次回FOMCの利上げ予想は下のFED watchのように85%が+0.25%としています。0.75%の利上げをしていた時のような市場の期待を直前で裏切るようなことはないと踏んでいるということでしょう。

ノーランディングという言葉が出てきました。経済成長がつづくものの、高いインフレ率を続けるとのことです。雇用最大化のためにはインフレ率は2%が最適という理屈は間違っているという証明がされたのでしょうか。雰囲気で言われているだけでしょうか。感覚的には潜在成長率を大きく超えるインフレ率でバランスがとれるのはおかしい気がするのですが。

セクター別:
セクターで傾向が分かれましたね。
生活必需品、ヘルスケアに買いが入りました。消費堅調との指標は続いていましたのでそれほどトレンドは悪くないと思っています。
一方、エネルギーは大きくさげました。連日の原油安が嫌気されています。22年の利益が衝撃的だったので、それを超えていくことはなかなか難しそうですよね。
ハイテクも下げました。ここは金融引き締め意識の下落です。


・原油
ロシアの50万バレル減産を、「売れ残り」として原油安。
・国債
前日の金利上昇からは若干戻す。

原油は世界需要の上振れ予想が出ている中で下落でした。春にはウクライナ戦争の激化も予想される中です。また驚くほどの欧州暖冬で足元での需要が抑えられて、来年の使用量増も予想される中です。原油やエネルギー株の短期売買はとても手が出せません。
金利は結局この一ヶ月近くほとんど動いていません。様々な指標と発言が相次ぐ中で方向感が出せないようです。