先週はCPI、PPIが発表されました。予想より高いインフレ率が続いていることが確認されましたね。
その後FRB理事や連銀総裁からは金利の楽観的な見方を戒める発言が相次いでいます。次回FOMCで利上げを0.5%に戻すような発言もありました。
今週はその後の状況を見ながらの発言が続くでしょうか。市場がどのような反応をするか楽しみです。前回FOMCの議事録が22日に発表されます「ディスインフレ」に言及した会合で、どのような発言がなされていたのでしょうか。
原油、ゴールドは価格が少し落ち着いていますが世界経済状況次第では目が離せません。特に原油は今年100ドルを突破するとの予測も多く聞かれます。今75ドルくらいですので少なくとも3割以上の高騰ですね。そうなったときのインフレ率上昇、景気悪化は考えに入れておきます。


データ発表予定

個人消費支出(PCE)デフレータが発表されます。前回よりやや低下が予測されていますが、最近の様々な指標からみるとプラスとなることもありうるでしょうか。その場合、心情への影響は大きそうです。
雇用や消費関連の指標発表もあります。
決算予定

注目企業は個人消費、中国、ハイテクといったキーワードでしょうか。
特にエヌビディアが先行きをどのように見ているかは注目です。半導体といっても様々な種類がありますが、エヌビディアはその中でも最も市場が崩れにくいとされている分野が主力です。サーバーで使われるものが多く、その顧客はGAFAMなどになります。ここが崩れると今後しばらく半導体の市況は厳しいとの判断になりそうです。
長期投資のピックアップ
中国
気球がアメリカに侵入した問題は長引いていますね。このタイミングで米国務長官が「中国がロシアへ武器供与をする計画がある」との発表をしました。情報戦が盛んです。中国としても様々なことに対抗しなければならないので対応が難しい状況が続きます。ただし、常に打ち続けて中国の体力を削り続けているパンチは半導体禁輸です。
中国へのハッキング、宇宙空間の嫌がらせなど見えないところでは、いろいろジャブの応酬があるのでしょうが。
中国の強気のニュースが少ないような気がします。「韜光養晦(とうこうようかい)」(能あるタカは爪を隠すという意)の政策に戻っているのでしょうか。ただ人口動態的に、時間が無くなっています。習近平氏がその前に「最後の賭け」をするでしょうか。いずれにしても中国への投資はますますしづらいです。先日バークシャーはBYDへの投資を大成功としていましたが、あとを追う気にはなれません。
原油
先週は景気悪化による需要減と見て値段が下がりました。ただし長期的には値上がり傾向が続きます。様々な地政学的リスクもそうですし、脱炭素の中で石油化学製品をどうするかという問題もあります。引きつづき頭の痛い問題です。