



トピックス
・SVBが破綻
シリコンバレー銀行(SVB)がカリフォルニア州の金融保護当局によって閉鎖された。
総資産は約2090億ドルで、預金規模は約1754億ドル。
FRBの利上げによる保有債券の価値減少による信用不安から、預金が引き上げられたことが引き金か。
他の銀行株にも不安が及び、軒並み安い。
イエレン財務相「財務省が注意深く監視している「少数の」銀行がある」
・米 2月非農業雇用者数
+31.1万人と事前予想の+22.5万人よりも多かった。前月の速報値である+51.7万人は+50.4万人と下方修正。
失業率は3.6%と前月の3.4%から悪化した。
賃金も0.2%増と前月の0.3%増からは鈍化。
・イエレン財務相 債務不履行へ警鐘
米連邦予算の債務上限が迫る中、下院議員らに対し無条件で連邦政府の債務上限を引き上げるよう促し、債務不履行は「経済的・金融的崩壊」を引き起こすと警告した。
・イラン、サウジアラビア 国交正常化へ
今後大使館を再開させることで合意したと発表。中国の仲介による。

全体:
SVB破綻で信用不安、システム不安との単語がニュースに増えてきています。しばらくは影響を注視ですね。過去に例がない利上げでしたので、起こるべくして起きていると感じます。
労働市場は強いものの、強弱織り交じるようになってきました。FRBの舵取りがますます難しくなりそうです。
次回FOMCでは0.25%の利上げ派が再度多くなっています。


セクター別:
全てのセクターで株価は下がりました。気持ちよいくらいに不景気の流れです。
一番値下がりが大きかったのが不動産でした。金利高どまり、景気悪化と良い要素はないです。
SVBの余波がある金融がそれにつぎます。
生活必需品、ヘルスケアは昨日に引き続き比較的マシではありました。
無理やり良い部分を探せば、インテルが上昇しました。これまでの下げがきつすぎた反動もありますが、私は技術的な底力はあるのではないかと思います。ファウンドリー事業の進め方は難しいですが。

注視は必要ですが、ジタバタはしないようにします。強烈な利上げで景気悪化させてインフレを止めると決めたときから見えていたコトです。

・国債
労働市場の若干の軟化、SVB破綻を受けて大幅に金利下落。
・原油
原油在庫の上昇が嫌われたか。価格は上昇。
・ゴールド
金利安から、相対的な魅力回復としてゴールドは上昇。

大きく金利は下げましたね。一日で雰囲気が変っています。
景気後退の足音が大きくなっている中で、ゴールドの安心感は強いです。