損益はマイナス44万円でした。
今週の売買はなしです。為替が2.7%ほど円高に振れたので、それによる影響が大きいです。これだけ金融危機の話が出ている中ですが、実はS&P500は今週+2.1%でした。金利が下がっている影響で大型ハイテク株が高くなっており、全体としても意外に健闘している結果となりました。


アメリカ市場のうごき
先週のSVBの破綻に続き、今週はシグネチャー銀行が破綻し、米の中小銀行も預金流出が心配されています。ファースト・リパブリックには奉加帳のような形で大手銀行が預金をして流動性を助けています。
欧州ではクレディスイスの危機が伝えられています。スイス政府と中央銀行が支える意思を示して少し落ち着きましたが、まだ予断を許しません。UBSによる買収までささやかれています。
欧米の銀行で危機に至った直接の理由は違います。ただし、大きな流れではリーマンショック後の世界の金融政策の限界ということは共通しているのではないでしょうか。危機を乗り切るためには既存の処方箋では難しい可能性があります。FRB、ECBは得られている信頼が万全とはいいがたい中、しっかり舵取りができるでしょうか。
欧米の経済は、今弱みを見せると中国やロシアにスキを与えることになりますので、頑張ってほしいです。そういう国に助けてもらったりしなければならない雰囲気が出ると厳しいです。リーマンは中国の巨額投資に助けてもらったとの認識もあると思いますし。
もう危機が少し進んだなら日系金融機関が欧米に大きな投資をすることも期待しています。
日本が普通の産業政策では成長できない中、少しでも経常収支を上げられるようになってほしいです。いつかのイギリスのようで非常に寂しくはありますが。
ヒートマップはきれいにセクターで分かれています。
ハイテク、公益はプラス、エネルギー、金融、素材はマイナスです。
景気悪化と金利安がよく表れた一週間でした。

FED watchによると、次回FOMCの利上げ幅が0.25%が4割、0.5%が6割との予測です。一週間に多くのことがあった割には結果的には先週末と同じような結果になっています。
来週のFOMCは注目しますが、FRBは正解が無いのではないでしょうか。金利を上げるも地獄、下げるも地獄です。

私の良かった銘柄、悪かった銘柄
良かった銘柄
IAUが良かったです。
為替の影響を除くと一週間で7.7%の値上がりです。金融有事の備え、金利安、ドル安、中国・ロシアなどのドルから金への資産変更など追い風ばかりです。どこまで上がるかはわかりませんが、追い風要因は続きます。
VCLTが良かったです。
金利安の恩恵を受けています。もちろん短期債権の方が恩恵は大きいのですが、そのあたりの動向を神経質に追わず、どっしりと構えたいです。
悪かった銘柄
EPIが悪かったです。
景気が悪くなると新興国が売られるのは分かりますが、それほどマイナス要素はないような気がします。ここはもう少し分析を進めたいです。
持ち株の割合

売買がないので、大きな変動はありません。IAUの比率が自動的に少しづつ上がっています。
全体バランスでみると、債券、ゴールドはもう少し多くてもよい気はします。
今後の投資方針
市場が弱気になって株価が崩れたら購入のチャンスだと考えていますが、なかなか崩れませんね。今後流動性の問題が進むと、資産を投げ売りをしないといけないような企業も出てくるでしょうか。ハイテク関係で流動性の問題がでれば総崩れも予想されます。いずれにしてもしばらくはディフェンス力を高めて様子見ですね。
買い増しするのであればディフェンシブ銘柄、EPI、債券、ゴールドといったところは変わらずです。