アメリカでは引き続き銀行の金融危機の話題が非常に多いです。
週末にUBSがクレディスイスを救済することでまとまりました。ただし、結果的に非常に安い金額の買収です。投資家が投資先として他銀行を信用できないことは変わらないでしょう。
SVBの後始末や、中小銀行のキャッシュ問題も引き続き対応が検討されています。政府関係者がバフェットと接触を持っているとの話しも出ています。この先どのように進むかドラマとしては非常に楽しみです。
FOMCが3/21,3/22の二日間で行われます。金利の上げ下げの話でなく、何を語るかに注目です。「金融危機対応としてなんでもする」といってしまえば、引き続きモラルハザードの問題があります。債務上限問題などで共和党の協力を得なければならないバイデン政権としては、あまり強いメッセージを出しづらいのではないでしょうか。ただし、中途半端なことをすれば金融危機再燃の可能性もあります。非常に対応が難しいですね。


データ発表予定

指標の中では政策金利に注目です。金利自体は0.25%の利上げとの予測が一番多いようです。このタイミングでサプライズはしづらいでしょうから、市場予想通りに従うでしょう。市場では0.5%の利上げ可能性はないとしていますね。
決算予定

今週の決算発表は少ないですね。
ナイキがありますので、小売り状況はチェックします。
長期投資のピックアップ
中国
ロシアとウクライナの調停に乗り出すような報道が相次いでいます。ロシアが苦境を脱するためと中国に花を持たせるためにある程度妥協する可能性はあるかもしれません。それでもこの戦争が中国に仲介されたら、米の凋落が明らかになります。
サウジとイランはアメリカとの距離感という意味で、中国が仲裁するのに有利な状況でした。ウクライナは西側を宣言している立場です。ここが中国の仲介にのってしまったら、東側が勢力圏を押し戻すことになります。これはアメリカが絶対に譲れないでしょう。
原油
原油価格が下がり基調になってきました。広範囲のものの値段に影響があるので注目したいです。
そして極端に値段が下がると、それに耐えられる国は限られてきます。長期動向として各国の勢力に直結します。