【3/21(火)米市場】 イエレン財務長官が金融不安をしずめにかかる。市場は相変わらず楽観視が強い。

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欧米の金融当局の対応を好感している。
金融不安がやわらぎ株価は上昇した。

イエレン財務長官 銀行の流動性担保
 「政府は小規模な貸し手により多くの現金を貸し出すことができる。」
 金融不安時には預金を保護するとして、市場の鎮静化を図った。

・米 地方銀行へ大手の援助
 JPモルガンを中心に中小金融機関への資本状況を話しあう。
 イエレン財務長官の発言と合わせて、銀行株は大きく上昇している。

・FOMC見通し
 金融不安前は+0.5%の予測が多かった。
 今は+0.25%がメインシナリオで、利上げなしとの観測も多い。

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一旦落ち着きを取り戻しているようですが、問題はまだまだ多いです。

FOMCは欧州が0.5%の利上げをしたのに、「米国が利上げなし」とはなりづらいのではないでしょうか。
私は0.25%の利上げではないかと思います。

そもそもQTでマネーの量を抑えにかかっている途中です。
FRBで利上げを続け、金融危機に備えてFRBは流動性を担保??

整合性はむちゃくちゃですね。

住宅市場の販売戸数は回復している。

・米 2月中古住宅販売
 14.5%上昇して、年換算で458万戸となった。
 ローン金利と住宅価格が下落したことを受けた。
 在庫は98万戸と歴史的な低水準にある。

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ローン金利が高すぎて一時落ち込んでいましたが、大きく反発しています。

セクター別では、公益・不動産以外は上昇した。

エネルギーセクター:
 これまでの下げが厳しかった反動、原油価格上昇を受けて大きく反発。

ハイテクセクター:
 市場全体への安心感からリスクオンの資金が流入した。
 FOMCでの利上げなしを見越した買いも入る。

テスラ社:
 ムーディーズが投資適格級(Baa3)に格付けを上げるとした。


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金融不安と、FOMCの両方への楽観視があるようです。

商品・金利も金融不安の低下を反映した。

・国債
 金融不安が落ち着いたとして金利高が続く。

・原油
 ロシアは50万バレルの減産を、予定通り6月まで続けるとコメントした。
 金融不安の混乱による価格低下の反発で上昇した。

・ゴールド
 金利上昇を受けて下落した。

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市場が少し落ち着いたという判断ですね。

ゴールド価格は金融不安に対するプレミアムがかなり乗っていたようです。
少し値下がりするのはやむをえないでしょうか。

それにしても市場全体としてまだまだ楽観論が強い気がします。
今回の金融不安は急な利上げやリーマンショック後の体制への不安が原因です。
一般企業がこれらに対して何の軋みもなく、やり過ごせるでしょうか?

ノーランディングという言葉はさすがに減ってきた気がしますが。

私はFOMCの利上げなしを期待して投資するようなスタイルは取れません。