



株価の動向
原油暴騰によりエネルギー株が上昇した。
・原油価格とエネルギー株
OPEC+から予想外に一日100万バレル以上の供給削減案が発表された。
原油価格は大きく上昇した。サウジ、ロシアが主導した模様。
これに伴ってエネルギー関連株が大きく値を上げた。
エクソンモービルは5.9%の上昇となった。
イエレン財務長官はOPEC+の決定を「非生産的」と非難した。
市場では次回FOMCでは利上げを続けるとの見方が多くなった。
・ISM製造業景気指数
46.3と市場予想の47.5を下回る。
好不調の目安である50以下は4か月連続となった。
新規受注が44.7と金融不安による今後の減速予想を反映している。
雇用指数は46.9まで下げて2020年7月以来の低水準となった。

景気悪化が製造業で顕著です。
原油価格の高騰
中東でアメリカのコントロールが効かないことを示していますね。
サウジとロシアの親密さが見られます。
先日サウジが中国の仲介でイランと国交回復することを発表しました。
ある報道では、サウジは本質的にはアメリカと仲良くしたいので、遠回しのラブコールであるとの解説がありました。
サウジの長期的な意図がわかりづらい状況です。
ただし将来的な石油以外の収入源の種まきをしたいことだけは間違いないでしょう。
FED watchでは次回0.25%の利上げ派が先週末より5%ほど増えました。
原油高騰を受けて金利引き上げが行われると考えられています。


セクター別・個別株
エネルギー上昇、景気悪化の傾向を示す。
エネルギーセクター +4.6%
原油高騰を受けて大幅上昇。
一般消費財 -0.9%
景気悪化とテスラの株安がひびく。
テスラ
今後の利益率に対する不安から大幅下落。
1月に大幅値下げをした結果、1Qの売り上げはわずかに4%の増加にとどまる。


金利上昇懸念でハイテクも厳しいです。
その中でNVIDIAはAIの盛り上がりを受けてさすがといったところでしょうか。

国債・商品・為替
株式と同じく原油高・景気悪化を示す。
・原油
OPEC+の減産により高騰。
・国債
ISM製造業景気指数から今後の景気悪化を見て金利下落。
・ゴールド
金利安を受けて上昇。

ゴールドが好調です。
ゴールドがかなり高値まで戻ってきました。
私としても先週ゴールドのETF買い増したところですし、ありがたいです。
ただしゴールドは何も生産しません。
持っていると何らかの形でコストがかかります。
家に現物を置いていれば別ではありますが、盗難リスクもコストでしょうか。
株や債券などと同列では並べられないところは注意です。
バフェットもゴールドには否定的ですし。
まとめ
原油高騰が新たなリスクとなっています。
長期投資では原油高そのものよりも、地政学として中東の行方が心配です。
原油へのアクセス状況は中国の暴発を抑えるポイントであったはずです。
それにしても足元では、安値で原油を買う中国・インドが得しているということでしょうか。