急にまたリスクオンムードです。
ハイテクの決算好調がムードを引っ張っています。




株価の動向
指標は低調も、決算が株価を支える。
指標
・米 1-3月GDP
1.1%成長と予想の1.9%を大幅に下まわる。
個人消費が+3.7%と旺盛で全体を支えたが設備投資・在庫が低調。
・米 個人消費支出コア価格指数(PCE)
+4.9%と予想の+4.7%を上回る。
引き続き高いインフレが続いていることを示す。
決算
・メタ
広告事業の回復が見られ売上、利益ともに予想を上回る。
メタバース、AIへの投資継続と、今後の見通しが良好であることも好感され大幅に上昇。
・アマゾン
増収増益。時間外で大幅上昇。
クラウド事業が予想されていたよりも減速幅が少なかった。
・インテル
売上、利益ともに予想よりも良かった。
ただし、2Qが予想以上に悪化するとの見通しの発表で時間外で下落

メタ決算で雰囲気好調です。
どこか崩れるのではないかと思っていましたが、ハイテク大手は市場予想をことごとく上回っていますね。
特にアマゾンはもっと悪いのではないかと予想していました。
決算や短期の株価予測は当たらないですね。
クラウドの成長の減速は見られますが、AIへの期待が膨らんでいます。

セクター別・個別株
全てのセクターで上昇。
コミュニケーションサービスセクター +4.4%
METAの大幅上昇に引っ張られる。
設備関係なども含めて大幅に上昇した。
一般消費財セクター +2.3%
アマゾン、テスラが大きく上昇し、全体を押し上げる。
アマゾンの決算は引け後なので、明日も大幅な上昇が期待できる。


一日でムードが一変しました。
メタの決算に引っ張られていますね。
ただし、事前予想を落としていたために、それを上回っただけとの見方もあります。
本当に好調かはよく分析しないといけません。
まとめ
大型ハイテク株の強さが、GDPの低調さをも吹き飛ばしてしまいました。
株高は非常にうれしいですが、楽観視はしすぎないようにします。
長期ではドイツが中国への半導体向け化学品の輸出規制を検討とのニュースが出ました。
半導体は工程が長いので、各工程で見るとシェアの高い化学品も多いです。
一つでもかけると急に生産に支障をきたす可能性があります。
また、この規制の流れが日本にも来たら、混乱は非常に大きくなる可能性があります。