世界中で景気悪化に警戒。米国株価もお付き合いで少し下落。

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各国の利上げ意識に加え、世界経済減速への懸念が意識されています。
米国経済の指標が崩れていないだけに本格的な調整には入っていません。
来週の各種指標で潮目が変わるか注目です。

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インフレ・景気懸念が続く。

・パウエルFRB議長 議会証言
 前日の「利上げはあと1、2回行うがペースは鈍化する」との議会証言から、インフレ抑制への警戒が続く。

・海外利上げ
 欧州を中心とした利上げで改めて景気後退リスクの意識が進む。
 特に欧州はインフレ率が高く引き続きの金融引き締めを示唆。

・イエレン財務長官
 「労働市場の回復具合からすると、インフレは低下している。」
 「景気後退リスクは下がっている。」

来週多くの指標が発表されるのを前に様子見も目立つ。

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パウエル氏もイエレン氏も、市場から予想された発言以外はできないでしょう。

神経質な動きですね。
欧州、中国の景気への警戒が高まっています。

週末に少し調整したとはいえ、日本だけ株価は独自の動きをしています。
ただし日本の株高が欧米からの逃避資金と、PBRなどのテクニカル指標によるものだとすると買う気にはなれません。
配当性向を高めることによる株高に長期投資の魅力はありません。

セクター別、個別株

全てのセクターで下げる。

通信セクター -0.5%
 メタの回復が続き、相対的には下げ幅は小さい。

一般消費財セクター -1.3%
 テスラの調整が入り大きく株価を下げる。
 景気低迷から消費減のリスクも意識される。


 

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グロース、バリュー関係なく下がっていますね。

株価全体ではどうしても時価総額が大きいハイテクに引っ張られます。
AIの過熱感が言われています。
ここが調整に入ると厳しそうですのでバランスを整える動きが徐々に起こりそうです。
ヘルスケアなどは一時の資金逃避状況は脱した感があります。

忘れがちですが、金融リスクは終わっていません。
銀行株も不安定要因は大きいのではないでしょうか。

長期投資として 米中関係・半導体規制について

米国がさらに半導体規制を強化するようです。

米、対中半導体規制拡大へ 日本の対象品と合致目指す(共同通信) - Yahoo!ニュース
 【ニューヨーク共同】バイデン米政権が半導体関連技術に関する中国への輸出規制対象品目を拡大する方針であることが23日分かった。日本政府が7月に施行する先端半導体分野の輸出規制には転写技術など広範な対

詳細は書いてありませんが、製造プロセスにかかわることも幅広く規制が強化されそうです。

半導体はとにかく製造工程が長いです。
シリコンの引き上げから、削る、磨く、膜付け、洗浄などの工程が膨大にあります。
電子基板に実装する後工程も高度化しています。

そのあたりをよく見ていくと日本の企業で独占又は寡占工程がいくつもあります。
純粋な工業技術力が問われるのでアメリカでは力が入らないのでしょうね。

短期間では輸出減の企業も出てくるでしょう。
ただし長い目で見たら日本と西側の半導体競争力、ひいては成長力維持のために輸出を止めることは大切なのかもしれません。

まとめ

景気懸念で株価は重い展開です。
消費、労働などの指標が持ちこたえている間に、AI以外の良いニュースがあることを期待します。