おはようございます。
大手銀行の決算がありました。
株価は下がってしまいましたね。




株価の動向
銀行決算は堅調も金融引き締め懸念。
・大手銀行決算
JPモルガン EPSが4.10ドルと、予想の3.38ドルを大きく上回る。
市場は素直に好感して株価は7.6%上昇した。
ダイモンCEO「米国経済は総じて順調。」「波乱の前兆はある。」
シティグループ、ウェルズ・ファーゴも堅調。
金融不安は大手の収益には影響を与えていない。
・4月 ミシガン大学消費者信頼感指数。
63.5となった。
予想の64.2より低いが、前回の62.0よりは上昇した。
低所得層の消費マインドが回復したことが寄与した。
1年先のインフレ期待は4.6%と前回の3.6%から大幅に上昇した。
直近のガソリン価格の上昇を反映か。
・FRB ウォーラー理事
「インフレ率はまだ高すぎる。FRBの仕事は終わっていない。」
「労働市場は堅調。」
市場へタカ派のメッセージとなる。

金融引き締めの懸念が上回っていますね。
銀行の決算が良くて、市場に安心感が広まりました。
VIXの低下もそれを反映しているでしょう。
一方で、ミシガン大学消費者信頼感指数やウォーラー理事の発言から、今後の金融引き締め継続への警戒がすすみました。
下に示すFED watachによると、次回FOMCでは8割以上が0.25%の利上げを見込んでいます。
あと二回の利上げをするとの人も復活しています。
それでも市場がまだまだインフレを甘く見ているようにしか見えません。
早期の緩和期待もまだまだあります。


セクター別・個別株
金融が好調も全体は騰落が割れる。
金融セクター +0.8%
決算を発表を受けて大手銀行に対しては安心感が広がる。
不動産セクター -1.5%
金融引き締め懸念から、再度のローン金利上昇を警戒。


金利上昇のブレーキ要因にかかわらず、ハイテクが堅調です。
また消費関連も概ね好調でした。

国債・商品・為替
金利上昇への懸念を反映。
・国債
金融引き締めが続くとして大幅に金利上昇。
・為替
金利上昇からドル高。
・原油
国際エネルギー機関(IEA)が中国の景気回復で原油不足を懸念していることを発表。
原油は再び上昇。

アメリカがシェールの増産を続けていますが、OPECの減産に追いつきません。
秋の欧州のエネルギー動向に注目です。
まとめ
イベントが多かった週でしたが、米国市場は無事乗り越えられましたね。
大崩れすることはありませんでした。
一方で決算が好調だったJPモルガンのチーフ株式ストラテジストが、年末までに株価の20%下落を予想しています。
根拠は収益悪化とのことですので、来週以降の各社決算も引き続き注目されます。
長期投資でみると、しばらく景気は厳しいです。
その後の世界経済を引っ張るのが米国なのか、特定の業種なのか、それ以外なのかを考えたいです。