消費者物価指数(CPI)は下がり、景気後退に市場の関心が移る。

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おはようございます。
CPI発表が市場の関心を集めました。

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株価の動向
CPI発表もマーケットは大きく動かず。

米 3月消費者物価指数(CPI)
 CPI 前年比:5.0% (予想:5.2%)
   前月比:0.1% (予想:0.3%)

 コアCPI(食品・エネルギーを除く)
 前年比:5.6 (予想:5.6%)
 前月比:0.4 (予想:0.4%)

 エネルギーの値下がりは大きい。
 コア指数のうちサービスは前年比+7.1%と大きい。
 雇用市場が軟化しないと、サービスは下がらないか。
 
 インフレ懸念後退から一旦株価上昇も、景気後退懸念もあり買いは続かず。

・3月FOMC理事会議事要旨
 金融不安から利上げ一次停止して、影響見極めも検討していた。
 景気後退に陥る可能性についても議論された。
 最終的にはインフレへの対応を優先し全員が0.25%上昇に賛成。

・SF連銀 デイリー総裁 発言
 「今後何もしなくても景気後退に陥る可能性がある。」
 「インフレ対策として引き締めは必要。」
 「金融機関の貸出審査は厳しくなる。」

市場の次の注目は週末の銀行の決算発表に移る。

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CPIはほぼ予想通りでした。

CPIは結果としてはマーケットは大きく動かなかったです。
FF金利は次回0.25%上げて打ち止めとなり、しばらくキープとの見方が優勢です。

キープの期間がいつまで続くかとの見方がFRBと市場で違います。
今後そのギャップでマーケットが動くかもしれません。
FRBが姿勢を変えないとすれば、株価は下がる方向です。

米の融資は2週間で10兆円以上減ったようです。
信用収縮で今後の企業の投資が絞られることが予想されます。
リーマンショックのような「信用崩壊が起こらないか?」は、まだ何とも言えないです。

セクター別・個別株
セクターで分かれるも、ハイテクが厳しい。

エネルギーセクター +0.3%
 原油価格上昇を受けて、関連銘柄の株価も上昇。

一般消費財 -1.8%
 シェアが大きいTESLAが大きく下げる。
 値下げ基調による利益率の悪化を懸念。 


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半導体が厳しいですね。
決算への警戒売りでしょうか。

国債・商品・為替
CPI軟化より、景気悪化懸念への反応が強い。

・国債
 今後の景気悪化を見越して金利は下がる。

・為替
 金利安傾向としてドル安に振れる。

・原油
 引き続きOPECの減産影響が続く。
 原油の上昇は今後のインフレ拡大の要因となりうる。

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原油価格はエネルギー価格だけではありません。

幅広い製品・サービスの価格の基準です。

まとめ
CPIは結果的には予想通り大きく反応しませんでしたね。
景気後退と裏表なので、インフレ後退でも市場も簡単に喜べなくなっています。

次の注目は銀行決算に移りました。
ただし大手、中小とは傾向が違うかもしれませんので注意が必要です。
中小銀行から大手銀行に預金が移されていますので。

逆にいうと、決算発表で大手も苦しいとのことになると一気にマインドが悪化する可能性があります。