株価は下落しました。
個人消費に懸念が示される中、ハイテクが支えています。
FRBの金融引き締め継続の発言を受けて金利も上がり、苦しい状況です。



指標、ニュース

個人消費に懸念。
・債務上限問題
バイデン大統領と議会幹部が協議したものの合意には至らない。
マッカーシー下院議長「まだ隔たりは大きいものの、今週末までに合意できる可能性がある。」
イエレン財務長官は「時間が無くなりつつある」とした。
・米 4月小売り売上高
+0.4%と前月を上回るも、予想の0.8%よりは低かった。
自動車、ガソリン、建設資材、食品を除くコアは+0.7%と予想を上回る。
今後個人消費が良くなる要素は少なく、注意が必要。
・ホームデポ決算
減収減益。市場予想も下回る。
通期決算予想を2-5%の減収と引き下げたことにより、小売り売上の悪化を示す。
・米 5月NAHB住宅市場指数
50となり、10ヶ月ぶりに節目を回復した。
上昇は5か月連続となっている。

個人消費は決定的に悪化ではないですが、苦しい状況です。
個人消費は「決定的に悪化」とまではなっていませんが、しばらくは注目が集まりそうです。
債務上限問題は簡単には解決しませんね。
世界経済は「ドルは強い」との前提で成り立っています。
これが崩れると影響はとてつもないことになるはず、、、というほどは市場は動揺していませんね。
市場が楽観視しすぎでしょうか。
セクター別、個別株

消費悪化懸念から幅広いセクターで下落
通信セクター +0.8%
Googleが引き続きAIの期待を受けて大幅上昇をし、全体を引っ張る。
不動産セクター -2.4%
金利上昇と景気悪化懸念を反映して大きくマイナス。


ハイテクが底堅いですね。
特に大手のハイテクと、AIに関係する半導体関係は堅調です。
ただしここが崩れると支えるものが一気に無くなってしまうように見えます。
AIへの期待一本足の市場といえるでしょうか。
恐ろしいです。
長期投資として
景気は厳しい指標が増えてきそうですね。
PERなどから見ても3割程度の株価調整は当然のようにありそうです。
長期投資としては、景気のサイクルはやむを得ないと思います。
ただし苦しい時に中国に変な妥協をするなどは避けてもらいたいところです。
例えば半導体の輸出緩和などです。
ここは長期の競争力に効いてきます。
まとめ
個人消費に黄色信号がともるような指標です。
債務上限の問題がなくとも景気は厳しくなりそうです。
投資家はさらに景気悪化に身構えるタイミングになっています。