株価が大幅に上昇しました。
労働市場の指標から景気悪化の懸念が和らいだことが原因です。
それと共に前日に下がった地銀株も回復しましたが、長期投資的にはどのように見ましょうか。



指標、ニュース

株価の動向
強い労働市場が示された。
指標、ニュース
・4月 雇用統計
非農業部門雇用者数: +253,000 予想:+185,000
失業率: 3.4% 予想:3.6%
平均時給、前月比: +0.5% 予想:0.3%
平均時給、前年比: +4.4% 予想:+4.2%
引き続き労働市場が強いことを示した。
景気悪化が予想され、また政策金利の上限が見えている中で市場は好感した。
・地方銀行
急落が行き過ぎているとして、買いが入り大幅に反転。
パックウェストは82%、ウェスタンアライアンスは49%上昇。
市場全体の雰囲気も引っ張る。

アメリカの底力ですね。
失業率は24年ぶりの低い水準とのことです。
コロナを期に引退してしまったいる人も多いので単純には比較できません。
これを受けて景気悪化懸念がやわらぎました。
FRBのパウエル議長は水曜日に「労働市場は非常に切迫している」としました。
見立てが引き続き正しいことを示しました。
次回FOMCでは利上げなしとする見方が多いですが、まだわかりませんね。
セクター別、個別株

すべてのセクターで上昇した。
エネルギーセクター +3.1%
労働市場の指標から原油高、景気悪化懸念の後退から大幅高。
金融 +2.5%
大手も含めて全面的に反発。
・アップル決算
売上、利益ともに事前予想より良好。
iPhoneの売り上げ回復した影響が大きい。
新たに900億ドルの自社株買いを発表した。
インドへの注力を改めて表明した。


雰囲気は一気に回復です。
景気悪化が遠のいたとして、ハイテクも買いが多く入りました。
決算のあったアップル、AIで話題のNVIDIA・AMD、設備・装置各社などなどですね。
長期投資として
地銀株が大幅下落したのち、一日で大幅に戻しました。
ただし、1年くらいのタームで見ると大幅安なのには変わりがありません。
「絶対的に良い」と、「予想してたよりマシ」の区別をしっかりしたいです。
本質的な金融不安に対して、昨日に変化はありません。
ウクライナ戦争が大きく動きそうです。
ウクライナ軍が反転攻勢を示唆し、ロシアではワグネルが前線離脱も言っています。
戦線を押し返すかもしれません。
問題は戦争の終結の形が全く見えないことです。
西側主導で進められるのか、米中が顔を立てあうのか、もっと破滅的な終末なのか、今後の世界への影響を要注目したいです。
まとめ
株式市場は労働環境の好調と、銀行株の好調に引っ張られました。
もちろん私も好感しますが、長期投資としては日毎の動きには反応しないようにします。
その分は、地政学的な問題などにも目を配っていきたいです。