1/4(水)の米市場 タカ派のFRB議事要旨発表も、インフレ緩和の指標を見て株高

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トピックス

・12月FOMC議事要旨

 2023年の利下げを見込む市場に懸念を示し、利下げがないことを示唆していたことがわかる。とくに雇用の強さを指摘。インフレとは明確に戦う姿勢を示す。

 QTの効果も含めるとFF金利より高い引き締め効果となっているとの指摘もあり。

 11月雇用動向調査

 1050万人と求人の減少はわずかで、予想の1000万人より多い。金融引き締めにかかわらず高い水準が続いており、労働市場が引き続き堅調であることを示す。

・12月ISM製造業景気指数

 48.4と11月の49から下落。下落は2か月連続となり、需要の弱さを示す

・セールスフォース

 「雇用を増やしすぎた」として10%(約8000人)の人員減を発表。株価は上げる。

・マイクロソフト

 クラウド事業の減速が予想以上として、アナリストが目標株価を300ドルから250ドルに下げる。

ものすごい久しぶりに株価が上がった感じがします。堅調な雇用統計と弱い需要関係の綱引きですが、今日は今まで下げた分の買戻しも入りました。FRBはインフレに対して中途半端なことは出来ず、タカ派発言を続けざるを得ないですね。

 

ヒートマップは半導体、通信が結局金利安となり、これまでの下げに対する反動高もありました。

利上げ継続意識で金融も高いです。大幅な原油安にも関わらず、エネルギー関連も堅調でした。

一方で下げが目立つのはマイクロソフト、グーグル、アマゾンのクラウド3企業です。今後設備投資などにも響いてくるとより広範な企業への影響しそうです。

・国債

FRB議事要旨によらず、インフレが抑制されている指標を見て金利安。

・為替

FRB議事要旨、米の雇用関係好調で利上げ継続と見てドル高。

・原油

中国のコロナ拡大と欧州の暖冬を受け、需要減少を見込んで下落。

個人的には中国の半導体投資方向転換の記事が気になりました。これまで日本も含めて装置・素材メーカーは中国需要を大きくあてにしていましたが、変更はあるのでしょうか。注目したいです。

中国、半導体への巨額投資休止へ-新型コロナで景気低迷
中国は米国と競争し得る半導体産業の育成を目指した巨額投資を休止しつつある。新型コロナウイルス感染の急拡大が国内経済や財政を圧迫している。