10/27(木)のアメリカ市場 ダウ堅調も、メタ決算でハイテクまた沈む

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株式

DOW 3032,033.28+194.17+0.61%
S&P5003,807.30-23.30-0.61%
NASDAQ10,797.67-178.32-1.63%

トピックス

・米7-9月GDP成長率

 +2.6%。予想を上回る。3四半期ぶり増。個人消費は+1.4%と2Qの+2.0%を下回るも底堅い。

・米7-9月コア個人消費支出

 +4.5%。前月の+4.7に比べて抑制された。

・欧州中央銀行利上げ

 0.75%利上げにより政策金利は2%になり13年ぶりの金利高。物価抑制を優先も量的引き締めは延期でバランスをとる。ラガルド総裁「利上げのかなりの部分が終わった」

3Q決算

・キャタピラー

 調整 1 株あたりの利益 (EPS)が20%以上増と好調。株価は7.7%上昇。

・メタ

 利益減少。広告収入は4%減。メタバースは37億ドルの損失。設備投資の抑制は行わず。株価は24%以上下落。

・マクドナルド

 売上:58.7 億ドル(予想 57.0 億ドル)、調整 1 株あたりの利益 (EPS): 2.68ドル(2.57ドル)。減収減益も予想よりはよかった。

・アマゾン(時間外)

 売上:1,271億ドル(予想:1,276.3億ドル)、調整後1株当たり利益(EPS):28セント(予想:22セント)。4Qが予測より失速の予想を出し時間外で20%近く下落。

ダウはGDP、キャタピラの決算などを反映して上昇だったが、ハイテク株は引き続き下落。

ハイテクが引き続き厳しいです。個人的にはハイテクが「下がっているからチャンス」とはまだ見れないです。事業状況もですし、中国の動きを見ながらですね。

国債

10年4.217-0.009-0.22%
2年4.4808-0.1290-2.80%
6:00現在

景気減速により金融引き締めのペースが緩むとみて下落

FED Watchの12月FOMCの予測です。11月と合わせて二回で1.25%の金利上昇との見方が主流になりつつあるようです。

コモディティ

原油(WTI)88.60+0.69+0.78%
1667.50-1.70-0.10%
5:00現在

原油 米GDPの伸びから需要減の見込みが弱る。

金 ユーロに対してドル高により、ドルの代替投資としての金が売られる。

原油はジリジリ上げています。ここがあまり上がるとCPIにきいてきます。

為替

USD/JPY146.2640-0.0960-0.0656%
EUR/USD0.9965-0.0113-1.1332%
6:00現在

ユーロ 金利をこれ以上上げ続けるのは困難とみて安い。1ドルを再び下回る。

円は金融緩和継続と為替介入だけでも矛盾していましたが、経済対策を29兆円出すようです。諸外国にどのように見られるでしょうか。

VIX27.39+0.11+0.40%

ほぼ横ばいです。強弱材料があり、なんとも言えずといったところでしょうか。

ピックアップニュース

メタは、たとえ株価が下がったとしてもメタバースを構築するには大きな先行投資をし続けるしかないとのことです。

確かに米ハイテク企業は赤字を出し続けても先行投資を続け、その莫大なリターンを享受することで成り立ってきました。メタも大きな損失を出し、投資家からは支出抑制を言われながらメタバースへの投資を緩めることはしないようです。モルガンスタンレーのアナリストによると今後二年間の設備投資に690億ドルを費やす可能性があるとのことです。

メタが成功するかわかりませんが、米の底力を感じます。日本でこのような投資を続ける企業はありません。

さあ本格的に景気が悪くなりそうです。日本の企業にはこれまでに蓄えた利益をチャンスとして投資に回してもらえたいです。

ひとりごと

ハイテクの決算が厳しいですね。長い期間では伸びる産業なので、業界全体としてはどこかで復活してくるとは思いますが、既存企業が引き続き成長するかはわかりません。

個人的にはETFのセクター別投資で、ハイテク関連の比率を下げてきたので少し助かっていますが。

それにしても代替して投資する先がなかなか難しいです。欧州、日本は信用ならず。新興国は金融・通貨が厳しくなる可能性があり。景気減速の中で資源国というのもどうかと思いますし。

結論としては米の固い企業、比較的余力のある新興国が王道でしょうか。冒険は難しいですが、少しするなら米ハイテクの小型株でしょうか。