株式
DOW 30 | 32,715.37 | +1,201.43 | +3.70% |
S&P500 | 3,956.25 | +207.68 | +5.54% |
NASDAQ | 11,114.15 | +760.97 | +7.35% |

トピックス
・米消費者物価指数(CPI)
⁺7.7%(予想:+7.9%)。コア指数+6.3%(予想:+6.6%)。特にコア財価格は下落傾向が鮮明。コアサービスの中核の住宅価格は上昇。ただし住宅は大きく遅れる。市場では金融引き締めペースが鈍りターミナルレート(最大政策金利)は5%程度と見る。
・米中間選挙
下院は共和党優勢。上院はまだ決着つかず。ジョージア州の決戦投票待ち。
・フィラデルフィア連銀ハーカー総裁
利上げが一時停止に近づいている可能性があることを示唆。
・新規失業保険申請件数
22.5万件(予想:21.9万件)。労働市場もやや軟化のサインか。

CPIの発表とそれに関する高官発言で市場は高騰しました。非常にわかりやすい動きです。
これでインフレが収束するかはわかりません。徐々に上昇率が下がっているとはいえ、まだ物価は高い水準です。
国債
10年 | 3.824 | -0.318 | –7.68% |
2年 | 4.3300 | -0.2980 | -6.44% |

CPI発表を受けて利上げ緩和として反応

金利は大きく反応しましたね。10年物は節目の4%を割り込みました。
FED watchではFOMCの2回合計で+0.75%派と+1%派が半々のようです。

コモディティ
原油(WTI) | 86.33 | +0.50 | +0.58% |
金 | 1,758.20 | +44.50 | +2.60% |

原油 米在庫増、中国コロナ規制継続による契機悪化懸念で一時下げるも、CPI発表による安心感で買いが広がる

景気悪化のサインよりもCPIの影響の方が大きかったようですね。これは少し行き過ぎな反応の気もします。
為替
USD/JPY | 140.2510 | -6.1590 | -4.2067% |
EUR/USD | 1.0208 | +0.0197 | +1.9718% |

CPI発表による利上げ緩和観測で大幅ドル安。

ドルよりも円の方が大きく反応していますね。日本政府・日銀はホッとしているでしょうか。
それにしてもユーロより円の方がかなり大きく反応していますね。ユーロ圏の方が経済状況厳しいということでしょうか。
VIX | 23.33 | -2.76 | -10.58% |

市場はCPI発表を受けてホッとしています。
ピックアップニュース
破綻に突進するFTX、80億ドルの資金不足-米当局が調査乗り出す
FTXは仮想通貨取引所の会社ですね。資金繰りが厳しく競合会社からの支援も得られなくなったとのことです。
FTXが破綻しても経済全体には大きな影響を与えるイメージはわきません。銀行のように皆が決済で使っているものではないですし、誰かが投機資金を失うだけでしょう、、、とは思いますが、影響はよくわかりません。
リーマンショックの時は、銀行でなく証券会社の破綻が危機的な状況を引き起こすとはだれも思っていませんでした。経済が急に目詰まりする可能性もあるかもしれません。仮想通貨が新しいものだけに、影響もよくわかりません。
市場全体に対して、CPIの状況だけを重視して過度に安心してはいけないでしょう。
ひとりごと
インフレが収まるとの雰囲気が出てきました。
そもそものインフレの原因は過剰流動性と物不足でした。FRBは6月に保有資産の削減、いわゆる量的引き締め(QT)を開始し、9月には一段と加速しています。流動性は強烈に引き締められています。それこそ歴史上に例がないレベルで、通常であればどう考えても不況になるレベルです。
物不足はどうでしょうか。ウクライナ戦争は終わっていません。エネルギー・食料はどのようになるでしょうか。中国のコロナ政策によるサプライチェーンの混乱は収まっていません。生産現場では引き続き特定のものが入らず困っています。
特定のものが高止まりする場合、CPI全体を抑えるには「特定のもの以外」は強烈に値段が下がるまで高金利政策をとらざるを得ないかもしれません。