11/16(水)のアメリカ市場 小売り判断が分かれ、クリスマス前で市場迷う

ニュース
スポンサーリンク

株式

DOW 3033,558.84-34.08-0.10%
S&P5003,959.69-32.04-0.80%
NASDAQ11,183.66-174.75-1.54%

トピックス

・ 米 10月小売売上高

 +1.3%(予想は1.0%)。食料品、ガソリン商品、高額商品などが好調。堅調な消費を反映。

・米 10月鉱工業生産

 +0.1%と予想の+0.2%を下回る。

・英 10月消費者物価指数

 +11.0%と41年ぶりの伸び

・住宅ローン金利

 モーゲージ・デイリー・ニュース: 木曜に30 年固定モーゲージの平均金利が 7.22% から6.62%に急低下。 

・仮想通貨関連で連鎖倒産か

 FTXデジタル・マーケッツが破産。ブロックファイは破産法適用申請を準備か。

3Q決算

・ターゲット(小売り)

 EPS1.54と予想の2.18を大幅に下回る。業績予想も下方修正。13%下落。市場は年末商戦へ不安を感じる。

小売り決算でウォルマート〇、ターゲット×と別れました。小売り売上高は回復と、クリスマス商戦を前に市場参加者が景気判断に迷っているようです。私としてはある程度の景気悪化を織り込まざるを得ないと思うのですが。

国債

10年3.682-0.117-3.07%
2年4.3592-0.0020-0.04%
6:00現在

足元の指標は強弱まちまちで方向感でず。長期で大幅下落。

逆イールド拡大ですね。素直に景気後退のサインと受け取った方がよいでしょうか。

コモディティ

原油(WTI)85.47-1.45-1.67%
1,778.00+1.20+0.07%
6:00現在

原油 ロシア産原油をウクライナ経由で中欧諸国に運ぶ「ドルジバ・パイプライン」の再開、中国での新型コロナウイルス感染者数増加で下げ。

サウジアラビアが原油価格抑制に協力的でないことも続いています。ここしばらく値動きは落ち着いているように見えますが、たまたま上下の圧力が拮抗しているだけかもしれません。

為替

USD/JPY139.4100+0.1320+0.0948%
EUR/USD1.0398+0.0052+0.5026%
6:00現在

小売り売上高発表でドル高優勢も、鉱工業生産が予想よりも悪く売りも入る。

VIX24.12-0.42-1.71%

ウクライナのミサイル状況が若干落ち着いたでしょうか。

ピックアップニュース

バフェット氏が示すインフレとの戦い方

記事抜粋:
1981 年の株主への手紙の中で、バフェットは投資家がインフレと闘う際に探すべき 2 つのビジネス特性を強調しました。
1) 価格を簡単に引き上げる力
2) 過度に支出することなく、より多くのビジネスを引き受ける能力。

その結果としてアメックス、コーラ、アップル、シェブロンを保有しているとのことでした。

なんの驚きもない記事とも見れます。ただ、長期投資の際に心掛けることは何か非常に勉強になりますね。

この文脈だと新規に投資したTSMCは「価格を簡単に引き上げる力」が圧倒的ですが、規模拡大への投資支出は多いです。早くバフェット氏の解説が聞きたいです。

ひとりごと

半導体関連株はバフェット氏のTSMC株購入で一時的に値上がりしました。ただし、足元は厳しい需要見通しを反映した動きが強いです。

長期の需要を見る場合は、GAFAM・仮想通貨の変調によって設備投資の推移がどのようになるかでしょう。

これまでは世界のデータ増によってデータセンターが爆発的に増えるとされてきました。その資金の出し手はGAFAMでしたが、根本的な収益構造の変化があればそのシナリオに変更があるかもしれません。必死で新規投資を抑えるような方法を考えるように舵を切るかもしれません。

仮想通貨のマイニングは地味に需要を支えていましたが、ここしばらく低迷しています。FTXの破綻で構造的になってしまうでしょうか。

半導体市場が伸びるのは間違いないですが、これまでとはシナリオが違ってくる可能性はあります。