11/8(火)のアメリカ市場 選挙が共和党有利で、逆に政策安定と判断して株高

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株式

DOW 3033,160.83+333.83+1.02%
S&P5003,828.11+21.31+0.56%
NASDAQ10,616.20+51.68+0.49%

トピックス

・米中間選挙

 共和党有利。大統領と議会のねじれ現象により政策変更がしづらく安定すると判断か。また政策決定プロセスが対共和党に限定されてシンプルになることが予想される。結果的に株価に有利と判断される。

ゴールドマンサックス予測

 チーフ エコノミストの Jan Hatzius氏 は、FRBの金融引き締めで、今後 12 か月間に米国が景気後退に陥る可能性を 35% と予測。

・エヌビディア

 中国の輸出規制に対応する新GPUチップを開発。

・10日の消費者物価指数(CPI)待ち

 事前予想は7.9%で前月の8.2%から低下。

3Q決算

・プラネットフィットネス

 ジムの登録者多く、利益好調で株価増。

・デュポン(化学)

 EPS:0.82ドル。(予想0.79ドル)。決算を好感。

・コールズ(百貨店)

 暫定決算厳しくCEO辞任。株価は上昇

ウォール街はねじれで政権が動けなくなることを歴史的に好むようです。

「景気後退の株高」といった動きも出始めていますが、株価の底はまだ見えていませんのでそこは注意です。

国債

10年4.136-0.078-1.85%
2年4.6590-0.0670-1.42%
6:30現在

前日の上昇に対しての反落。

大きなニュースはなく今後のFRBの政策金利動向について、各指標や発言の解釈をどうするかで揺れているようです。

コモディティ

原油(WTI)89.202.59-2.82%
1,715.10+34.60+2.06%
6:00現在

原油 中国でコロナ患者が再び増えており、緩和策への期待が遠のく

金 ドル安で反発して高い

原油は最近中国動向で語られていますが、戦争は終わっていないですので引き続き欧州の冬のエネルギーは心配です。

為替

USD/JPY145.6180-0.9570-0.6529%
EUR/USD1.0071+0.0054+0.5411%
6:00現在

ドル 金利低下を受けてドル安が進む

ドル安が進むと決めつけてはいけませんね。FRBは利上げの終了点を言っていませんし、政治リスクの中で「有事のドル」はまだあります。

VIX25.25+0.90+3.70%

ピックアップニュース

Nvidiaが米の中国への輸出基準を満たす新しいGPUチップを開発したとのことです。

GPU(Graphics Processing Unit)は画像処理のための半導体です。今はその高速な処理能力を活かして、AIの処理に必要です。つまり最新のシミュレーションや、自動運転などで必ず必要になります。中国でも開発していますが、まだかなり差があるといわれています。

このような規制をどのように回避するかという動きは進むでしょう。今後米政府がこのようなことにどのように対処するかで対中政策の締め付けの強さがコントロールされていくのでしょうか。「このレベルの技術であれば中国が何ができるか」と、企業からの突き上げのバランスです。

中国政府は悶々としながら動向を分析するのか、そんな曖昧な話にはまったく乗らない選択をするのか見どころです。ただし、自国の半導体産業ですべてをまかなうことは非常に難しいです。設計で追いついても装置・素材・製造とまだ差があることが多いです。

ひとりごと

日本への製造場所回帰の動きが出ていますね。円安、政治リスク両方の観点が原因にあると思います。結果としてはますます人手不足が深刻になりそうです。特に九州など新規投資も活発な地域ではもともと採用が非常に困難でした。

各地域で雇用増の恩恵が分散してくれれば、賃金の底上げにもなって非常によいことでしょう。偏重はよくないです。今後東北、山陰、四国などでどのような動きになるか見ていきたいです。

また総労働力は確実に不足します。自動化の推進は必須です。また海外労働者を招くことも必須です。その場合にはこれまでのような低賃金でなく、日本人と同じ給料を前提とした制度になることが健全な発展のために重要でしょう。

実現すれば技能実習生制度の低賃金でもっているような産業・企業は淘汰されるかもしれませんね。日本全体のためには淘汰されるべきかもしれません。