今週の私のPFは-2万円でした。
3%程の円安でしたので、同じくらい米株はマイナスですね。
市場トピックス
・米5月消費者物価指数 予想:+8.3% 実績+8.6%
この発表が市場を大きく揺さぶりました。
6月、7月のFRB理事会で少なくとも0.5%の利上げが確定と、どこかで0.75%の利上げも起こりうるとの見方になりました。
それを受けて大きく株価は下げてしまいました。
インフレが収まるまではこのようなことが繰り返されるのでしょうね。
サプライ側でのインフレの状況について
半導体
米、中国をはじめとして、多くの国の景気が悪化することは確度が高いですので、一般半導体はどこかで需給がバランスするかもしれません。
ただし、高精細半導体と高機能パワー半導体は構造的に供給不足が続きます。
最先端の高精細半導体は実質TSMCの台湾工場でしか作れません。サムスン、インテルが対応するのもまだ時間がかかるでしょう。
装置や材料のサプライチェーンも悲鳴を上げており、各社予定通りに増産できるかもわかりません。
景気が悪化しても値下げのモチベーションは低いと思います。
食料
各国で輸出規制が出ています。
参照:日経新聞 食料輸出規制、20カ国に 侵攻が自国優先に拍車<https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM053GX0V00C22A6000000>
土地、労働力、輸送方法もそうですが、水や肥料なども急に増やすことは無理です。
すぐに価格は下がる要素はないと思います。
日本にいると輸入品価格が「少し上がった」としか感じませんが、国によっては暴動がおこっています。
ここは最優先に手当しないといけないですし、そうなるとほかのものに回せるお金も減りますし、マインドも相当悪化すると思います。
私たちも食費が「去年の倍」になったら、とても嗜好品を買う気にはなれませんね。
持っている銘柄について(ここからは為替なしで騰落を書きます)
よかった銘柄
IAU(iシェアーズ・ゴールド・トラスト) +0.97%
金は利上げで下がります。
債券などに比べて相対的に魅力が薄れるということですね。
戦争などの有事では上がるはずです。
永遠の価値を持つということですね。
足元では常に両方の状況の綱引きになっています。
年初来+3.79%ですので、このインフレ下では非常に頑張ってくれているのではないでしょうか。
悪かった銘柄
VCR(バンガード・米国一般消費財・サービス・セクターETF) -7.42%
アマゾンが10%以上下げてそれに引っ張られています。
リストラ、株式の20分割など対応策を探しているようですが、まだ厳しそうです。
ピークからは40%程度の下落です。
アマゾンは各国で好かれているのでしょうか。
アップルはもちろんですが、グーグル、マイクロソフト、フェイスブックには各国で一定数のファンがいると思います。
ものすごい個人的な見解ですが、アマゾンが便利という人は多くても、好きという人の割合は少ないのではないでしょうか。
長期的に各国で受け入れられるかはここにかかっている気がします。
今後のくまポンの投資
米国を中心とした投資の方針に変更はありません。
今回米国が入国に「新型コロナウイルスの検査の陰性証明」をなくすことを決めました。
私はアメリカが「世界中の人がアメリカをめざすから強い」ということを非常によく理解していることと、それを政策の実行に移す底力を感じています。
日本がインバウンドを増やすといいながら円安を利用した策しか見えないのが対象的に見えて非常に寂しいです。
各地域のブランディングなどもっといろいろできる気もします。
数十年前の会社の慰安旅行向けから発展していない観光地も多いです。
話が飛びますが、香港が崩壊していく中での金融センター機能の取り込みの話はどうなっているのでしょうか。
この機会に無策であれば悲しすぎます。