CPIでハイテク株は上昇しました。
イベントを一つクリアして、市場はホッと一息ということろです。
ただ長期投資には特に変化点はありません。ここからです。



指標、ニュース

CPIは予想より少し低い。
・4月 米消費者物価指数(CPI)
前年比4.9%上昇。
市場予想5.0%上昇よりも低く、インフレ鈍化を示す。
FRBの利上げ期待が高まり、金利は低下し、ハイテク株を中心に上昇した。
・債務上限問題
バイデン大統領と議会有力者との協議は平行線。
バイデン大統領は債務不履行の場合、米国が景気後退に陥り世界経済への影響は深刻とした。
本問題への対応のため、G7欠席の可能性も漏らした。
・ECB 今後の利上げ示唆
ラガルド総裁はECBの仕事は物価安定が第一と明言した。
市場は利上げを継続するととらえた。

景気後退への懸念も消えません。
CPIの発表は無難に通過しましたね。
次回FOMCまでには1か月以上あるので、その時にどうなるかまだ何とも言えませんが。
債務上限問題ももちろん大きいですが、それを除いても景気後退気に入りつつあることは忘れてはいけませんね。
この問題が解決しても飛びつくようなことはできません。
セクター別、個別株

ハイテクが金利低下の恩恵を受けた。
通信セクター +2.1%
特にグーグルが大きく値を上げて全体を引っ張る。
エネルギーセクター -0.7%
素材セクターと共に景気悪化を懸念。


きれいに騰落が割れましたね。
金利動向でわからなくなってしまいますが、半導体関係は不況が長引く可能性も言われています。
GAFAMなどの決算を受けてサーバーへの投資が一段と減るとの見立てですね。
実需に注意が必要です。
長期投資として
CPIを無事通過しましたが、長期投資としては短期の変動に惑わされてはいけません。
企業モラルにできるだけ影響を与えずにインフレ・金融不安を乗り切れるかは、まだ何の結論も出ていません。
ところで最近仮想通貨からの金融システム不安は何も言われなくなりました。
完全に乗り切れたといえるのでしょうか。
取引所の寡占が続くことは良いことではないと思うのですが。
まとめ
CPI発表で金利低下も、景気悪化懸念は続いています。
引き続き長い目で経済の流れを見たいです。
もちろん相対的には米国がよい、世界及び米国は長期では経済成長するとの前提ですが。