



トピックス
・米 1月生産者物価指数(PPI)
前月比+0.7%と予想の+0.4%を上回る。前年同月比は5.4%上昇。コアPPIの前年比は+4.9%。
CPIに続いて高いインフレ圧力が続いていることを示した。
病院の外来診療は先月 1.4% 増加し、自動車販売、ポートフォリオ管理、航空サービスの価格指数などが上昇。
金融引き締め継続と見て金利高、株安。
・米 前週失業保険申請件数
19.4万人と予想の20万人を下回る。強い労働市場を示す。
・米 1月住宅着工件数
年率換算で 130 万 9000 戸に減少。予想値の135万件より低かった。
・クリーブランド連銀 メスター総裁
「FF金利を5%以上に引き上げ、その水準を維持する必要があるという考えは変わっていない」」
・セントルイス連銀 ブラード総裁
「連邦資金金利を現在の 4.50% ~ 4.75% からできるだけ早く 5.375% に引き上げることを望んでいる」

全体:
なかなかインフレが終わる気配を見せませんね。労働などの指標が継続して好調であるなら、インフレ率2%が目指すべき姿なのかという疑問も出てきます。目標インフレ率の引き上げの議論も一部にはあるようです。

セクター別:
見事に全面安です。
上昇したセクターはありません。唯一目立つのが前日に成長予測を引き上げたシスコくらいでしょうか。
下落が大きかったのはハイテク関係です。金利上昇に対して敏感に反応しています。
個別銘柄で市場全体を揺るがす程のニュースはなかったので、成長率の高いセクター程下落率が大きいです。
長期投資的にはPPIで驚くようなことはありませんので、特に感想はないです。ただ今後インフレ懸念でなかなか上昇しない相場が続くと、疲れてくる市場参加者も出てくるだろうなと思います。日本でもFIREについて語る人は少なくなりましたね。


・原油
米の在庫減から需要懸念により下落。
・国債
物価高継続、労働市場が好調であることから利上げ継続と見る。

原油が下がってきましたね。供給不安よりも需要不安の方が強いようです。短期的な動向を当てるのは難しいですね。長期では大きな供給懸念が続いていることは変更ありません。
しかし市場がこのような状況だと、さらに債券人気が増していくでしょうか。