【3/6週 米市場】労働関係の指標発表が続く。長期投資では中国・原油に注目。

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先週のまとめにも書きましたが、経済指標は全体的には好調ですが色分けもはっきりしてきました。労働市場が強く、消費・企業投資や決算はマチマチ、住宅は厳しいといったところです。

景気が悪化すると言われていますが、決定的な指標がなく、なんとなく株価も耐えているようです。
今後は3/14にCPI発表が予定されているので、そこまでは様子見の雰囲気が続くかもしれません。

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データ発表予定

雇用と消費の指標発表がつづきます。特に雇用関係のデータに変化がないとFRBはインフレ警戒を弱めることができずに、金融引き締めが続くでしょう。なかなか楽観的なシナリオには乗れません。

決算予定

だいぶ決算発表のピークは過ぎた感がありますね。オラクルの決算予想では、EPSは崩れない見込みです。企業のシステムへの投資は堅調でしょうか。

今「GE帝国盛衰史」を読んでいます。企業の状態が突然悪くなる時は決算のお化粧が絡むこともあるのだなというのを改めて感じています。監査法人や本職のアナリストでもなかなか見破れません。最近ではFTXも破綻してから「実は・・・」ということがいくつもありました。私たち一般投資家としては特に景気悪化のときは謙虚にならなければならないなと感じています。

長期投資のピックアップ

中国
 全人代で今年のGDP成長率の目標を5%としたようです。こちらもお化粧が多そうなので、結果を見たとしてもなんともいえませんが。ただ、表面上の一人当たりGDPは中所得国のワナを抜け出しそうな数値になっています。統計は信じられないので、実体の観察が必要です。
 欧州で2035年以降EVしか販売してはいけないという規則の審議が進んでいます。どう考えてもこれは中国を利すると考えていましたが、ドイツ・イタリアがストップをかけそうです。2カ国の動機は別のところにあるとは思いますが。BYD、CATLの成長に少し暗雲かもしれません。

原油
 数年前までは原油の価格が上がると米でシェールガス・オイルの生産が起こるので上値が抑えられるといわれてきました。直近の高騰ではそれが見られず、見事にその想定は覆されました。理由はいくつもあります。原油高騰を一時的と見なしたとか、装置が原料の問題で手に入らなかったとか、環境の問題とか。
 ただし、今後高騰した場合も高値安定とは見づらいでしょう。今一番言われているのは中国の景気回復による需要増です。これを長期間安定した需要と考えることはできないので、またも増産は進まない可能性も大きいです。なかなかシェールでは原油価格をおさえづらそうです。