【2/3(金)米市場】 雇用者の上昇に衝撃。インフレ懸念復活が市場を揺らす。

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ピックアップ

・ハイテク決算

 アップルは好感、アマゾン、アルファベットは厳しいと評価が分かれる。

 アップルも売上高減少だが、予想よりはよかったとの評価。人員減も発表されておらず今後の反発に期待できるとみられた。

 アマゾンはEPSが予想0.17ドルに対して0.03ドル。

・米 1月雇用者数

 +51.7万人と予想の+18.8万人を大きく超える。失業率も3.4%と3.6%と予想より良好。引き続き労働市場が強いことを示す。賃金上昇圧力も緩和されないとみなす。

・米 1月ISM非製造業総合景気指数

 6ポイント上昇の55.2。2020年半ば以来の大幅上昇。事前予想の50.5も大きく上回る。

・ブリンケン国務長官訪中延期

 中国の偵察気球が米に侵入したとの問題で延期を発表。緊張緩和の可能性も低くなる。

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全体:

雇用者数の予想外の上昇に衝撃が走った一日でした。先日のFOMCでインフレ懸念後退との雰囲気になっていましたが一発で吹き飛びましたね。すべての指標がここしばらくと真逆の動きになりました。

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セクター別:

ヒートマップを見ると全体的に下げていますが、ハイテクの厳しさが目立ちます。

特にマイクロソフト、グーグル、アマゾンの下げの大きさが目立ちます。この3つに共通するのはクラウド事業です。この減速が嫌気されています。そこに連なるチップメーカーのAMD,NVIDIAも下げています。インテルが若干上げていますがこちらは元々他の要因で下げていたのでご愛敬でしょうか。

金利上昇から不動産も下げています。

逆に金利上昇の恩恵を受ける金融関係は健闘していますが、下落は下落です。

 

上昇で目立つのはアップルくらいでしょうか。ブランド力とビジネスモデルの底力なのでしょうね。グーグルは広告規制、アマゾンは米国外での苦戦、マイクロソフトは次のビジネスために大型投資に出たところ と今後がわからない状況と比べると強さが目立ちます。

ウォーレンバフェットの慧眼恐るべしでしょう。

・国債、為替

 好調な雇用統計を受けて金利引き締め継続が連想されてドル高。金利高。

・原油

 金利引き締めでのさらなる景気悪化を予感して下げる。

・ゴールド

 ドル高を受けて価格は下落

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久しぶりに「良いニュースは悪いニュース」が発動しましたね。

原油の動向に一番注目でしょう。米にも日本にもこのタイミングでOPEC諸国とは、よくコミュニケーションをとってもらいたいものです。まだまだインフレとの戦いは終わりではないですので。

ゴールドはあがりっぱなしだったので一休みということで仕方ないですね。