【3/17(金)米市場】クレディスイス、ファースト・リパブリックなど金融機関の危機モード継続

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トピックス

ファースト・リパブリック・バンク 経営危機

 11の米大手銀行が300億ドルの預金をして流動性の支援をすると発表。これにも関わらず株価下落は止まらず。預金流出のリスクは引き続き高いと判断されている。

・クレディスイス 経営危機

 スイスの支援表明にも関わらず流動性リスクは続く。

 一部銀行はクレディスイスとの取引を制限している。

 フィナンシャルタイムスは、UBSがクレディスイスの一部または全部の買収を協議していると報じた。

ミシガン大学 消費者マインド指数

 63.4と前月の67から大幅下落。予想も67だった。消費者の弱気への変化を反映する。

 1年先の期待インフレ率は3.8%と2021年4月以来の低水準となった。

・米2月製造業生産指数

 +0.1%と予想の-0.3%に反して上昇した。コンピューターや電子機器、化学製品などの生産増が寄与した。

・中国 預金準備率引き下げ

 27日より0.25%の引き下げることを発表した。市中のマネーを増やすことにより景気下支えを狙う。

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全体:

危機モードが続きます。どこまで続くかは誰も予想ができません。原因になっているコロナによるマネーの急増も、その後の引き締めスピードも、世界の分断も初めてのことです。

結果的に今の予想が当たる人は出てくるでしょうが、たまたまの要素が強いでしょう。1か月前の金融当局や大手金融機関の経済指標の予想がどうなっていたか見てみれば、どれだけ経済の予想が難しいかわかります。FRBも今の状況を予想できていませんでした。

私たちとしてはどのような変化となっても耐えられる準備をしておくことが大切です。

 

あえて近い将来を想像すると、金融以外でどの会社が悲鳴を上げるかが問題になるでしょうか。資源、小売り、半導体などでキャッシュが耐えられなくなる大手が出るとマインドが一気に恐慌モードまで行くかもしれません。設備投資負担、市場の急激な悪化、財務諸表のお化粧、CPなどがキーワードになってくるでしょう。

 

それにしてもFRBは失敗ばかりとの印象になっています。詳細に分析すれば違う見方があるのかもしれませんが。今後組織のあり方も変わるのでしょうか。

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セクター別:

全てのセクターが下落しました。

一番下落したのは金融です。信用不安が続きます。不動産、エネルギー、一般消費材なども大きく下げています。この辺りは分かりやすく不況モードですね。

金利低下でハイテクの一部が株価を維持しています。この辺りの底力はさすがです。

AMDは最近調子よいなと思っていたら、一ヶ月で27%も上昇していました。NVIDIAも同じく25%の上昇です。ファブレスはこのような時に強いですね。

・国債

 金融不安が続き金利は引き続き下落。

・原油

 景気先行きが厳しく見られ、米国在庫も上昇して価格下落が続く。

 バイデン大統領のアラスカでの採掘承認も下落圧力となる。

・ゴールド

 金利下落と、有事の備えとしての需要から上昇

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原油は大きく下げていますね。バイデン大統領のアラスカの採掘承認は、どれだけ産油国に対してのプレッシャーの意図があるのでしょうか。サウジ、イランは困るでしょうね。

ゴールドの急上昇が続きます。私のPFのゴールドETFが占める割合は約8%です。もう少し買っておけばよかったとどうしても思ってしまいますね。