



トピックス
・米 新規失業保険受給者
先週は19万人となり、19.5万人の予想を下回る。引き続き強い労働市場を示す。
・米 単位労働コスト改定値
10-12月は+3.2%と速報値の+1.1%から大きく修正された。
・ボストン連銀コリンズ総裁
「いくらかの追加利上げが必要になると考えている」
「その引き上げた水準でしばらく維持することが重要だと考えている」
・アトランタ連銀ボスティック総裁
「次回FOMCでは0.25%の利上げを固く支持する。」
「夏の中盤から終盤までに利上げ休止あり得る」
・セールスフォース決算
売上、利益とも事前予想を超える。また将来の高い営業利益や、200億ドルの自社株買いの発表から株価は大幅高。
・欧州消費者物価指数
+8.5%と予想値の+8.2%より高く、厳しいインフレが続いていることを示した。
コア指数も+5.6%と上昇が止まらず。

全体:
労働市場が強いですね。これではインフレが収まりません。人員削減が多く発表されていますが、今のところ跳ね返しています。
金利が高くなることはよく理解できますが、株価も高くなっています。セールスフォースに引っ張られたのですが、株が割高に見えてしまって買いづらいですね。
連銀関係者の発言も続きます。11日以降はFOMCまで発言できなくなるためでしょうか。

セクター別:
ほとんどのセクターで上昇しました。
セールスフォースの発表を受けて、特にハイテク関係は強いです。
公益、素材などもよいです。相場全体の雰囲気が良いですが、裏付けはないように感じます。
金融は下落しました。ここも金利上昇と逆行しています。

今日の金利逆光の株高は説明つきづらいですが、長期投資的に反発するようなイメージではないです。スタンスには特に変化なしです。

・国債
労働市場の強さ、各連銀総裁の発言から金融引き締めを連想して金利高。10年債は4%を超える。
・為替
金利高を受けてドル高傾向。
・原油
中国の需要回復期待で上昇が続く。

金利高が止まりませんね。ただし金利高では円安傾向になりますので、ドル建て債をどんどん買えるかというとそうでもないです。私はドル円為替×債券価格で自分の基準を作っています。VCLT(バンガード米国長期社債ETF)では100が目安です。今ちょうど100くらいですね。もちろん金利が違えばおなじ100でも意味が違いますので、あくまで目安ですが。