【3/7(火)米市場】パウエルFRB議長の証言で株価下落も、内容は想定の範囲内か。

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トピックス

・パウエルFRB議長 議会証言

 「最近の経済指標は想定をうわまわる強さ。インフレ圧力は強まっている」

 「必要であれば利上げペースを加速する用意がある」

 「ターミナルレートはこれまでの予想より高くなる可能性がある。」

 「インフレ抑制に失業率の急上昇は必要ない」

 次回FOMCで0.5%の利上げとする可能性を示す。株価は大幅下落。

・ゴールドマンサックス ソロモンCEO

  ソフトランディングの可能性は半年前より「有意に高まっている」。

・メタ

 関係者の話としてさらなる人員削減を準備しているとの話しが伝わる。今週にも数千人規模で実施か。

・富裕層への負担拡大

 バイデン大統領が予算教書で年収40万ドルを超える高所得者の保険料率を引き上げるとした。格差是正の一環。

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全体:

パウエル議長の発言によって市場は揺れました。FED watchでは次回0.5%利上げ予測が7割と、数日前から逆転しました。ターミナルレートが6%に到達するとの見方も増えているようです。

ただし、パウエル議長はタカ派の発言は予想を大きく超えなかったとも言えます。株価は下がったとはいえ、2%も下がっていません。内容も予想から大きく逸脱するものではありませんでした。

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セクター別:

全てのセクターでさげています。

素材セクターが一番下げが大きかったです。金利上昇に加えて、中国の景気悪化の恐れを最も受けています。

金利動向を一番受けやすいハイテク関係よりも、不動産、金融、エネルギーなどの下げが大きいです。景気悪化が強く意識されています。

・国債

 パウエル議長の発言を受けて特に短期の金利が大幅高。逆イールドは更に広がる。

・原油

 中国の輸入データが予想よりも低かったことと、利上げによる米景気悪化が意識されて大幅下落。

・ゴールド

 金利高、ドル高を受けて相対的な魅力低下で下落。

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原油は70ドル後半を行き来していますね。米中の強弱の材料でバランスがとられています。最近存在感が薄い欧州ですが、フランスの年金改定デモが激化してます。悪い意味で存在感が出てくるでしょうか。

ゴールドはなかなか思ったようには上昇しないですね。世界で安定資産としての需要増との報道は多くありますが。金利上昇の割には下がっていないと解釈しておきます。