【3/8(水)米市場】 労働市場のデータが下がりません。FRBは引き締め加速を検討せざるを得ず。

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トピックス

米2月ADP民間雇用者数

 +24.2万人と予想の+20万人を上回る。1月も11.9万人(速報は+10.6万人)に上昇修正。

 年収の中央値は前年比+7.2%と、前月の+7.3%より若干下がるも高い水準が続く。

 労働市場が引き続き堅調であることを示す。

・米 1月求人件数

 1080万人と、前月の1120万人からは減ったものの引き続き高い水準が続く。

・パウエルFRB議長

 議会証言2日目。

 「次回FOMCについてはまだ何も決めていない。」

 「今後のデータで引き締めが必要であれば対応する」

 雇用、物価の指標を見極める意向を示す。

リッチモンド連銀バーキン総裁

 労働市場が「信じがたいほど健全」とし、引き続き引き締めが必要である意向を示す。

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全体:

パウエル議長は引き続き引き締めに言及したものの、若干前日よりマイルドな表現も織り込まれました。労働市場は強いですね。結果として若干の金利高、株価はほぼ横ばいとなっています。

 

FED watchでは次回FOMCの0.5%利上げ予想が78%となっています。昨日よりさらに8%程増えています。メインシナリオは0.5%の利上げです。それにしてもFRBがフラフラしている印象があります。

カギは労働市場です。統計数字にアヤがないかよく見る必要がありそうです。これだけレイオフが発表されているのに労働市場の指標が悪化しないのは、少し疑問です。単純にひっ迫しているということであれば杞憂ですが。

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セクター別:

値上がりしたセクターが多いです。

不動産、ハイテク、公益、素材などが好調でした。大きなニュースはないのでこれまでの動きの揺り戻しですね。

一番の値下がりはエネルギーでした。景気悪化予測、それに伴う原油安が響いています。

・国債

 引き続きパウエル議長の発言、強い労働市場指標を受けて金利高。

・原油

 利上げによる景気後退が意識されるて価格は下落。

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バフェット率いるバークシャーは、石油会社オクシデンタル・ペトロリアムの株を買い増しました。先日はTSMCの保有株をすぐに売り払いました。とても勉強になります。株保有の判断に、「今この瞬間に技術力が高いこと」の占める割合よりも、強いビジネスモデル・高い参入障壁などの方が大切だということですね。化石燃料の未来をどのように見ているのか、もう少し話を聞いてみたいです。