決算が本格化します。
金融引き締めの着地が見え始めた中で、企業の業績がより重要視されますね。


米国市場
先週はCPI、大手銀行の決算を無難に乗り越えました。
インフレが徐々に落ち着くとすると、当面の視点は二つです。
①金融不安は本当に起こらないのか。
②景気悪化はどこまで厳しくなるか。
データ発表予定

住宅市場
インフレの見方でローン金利が大きく動いています。
ただ、ここしばらくは概ね低下傾向でしたので、住宅市場は極端に悪化することはないでしょう。
製造業景気指数
電子半導体部品などは、在庫整理が進んでいるかもしれません。
金融不安で金融機関が融資を絞っていますので、この辺りが表面化するとマインドが相当悪化するかもしれません。
決算予定

引き続き金融機関の決算が多いですね。
例えばゴールドマンサックスでは個人向け融資事業で30億ドルの損失、SVB債券の買い取りがありました。
各金融機関にはクレディスイスの影響もあるでしょう。
このあたりの影響で予想外の決算数字が出ると金融不安が再燃するかもしれません。
半導体製造装置のラムリサーチの決算発表があります。
半導体市況、米中摩擦、金融機関の融資引き締めと逆風が続く中、結果を注目しています。
長期投資のピックアップ
中国
先日のフランス大統領に続き、今度はドイツ外相が訪問しました。
強硬姿勢への懸念は示したものの、経済協力は拡大するとのことです。
欧州のエネルギーやEV政策の混乱は目に余ります。
なんとなく私たちは欧州が大人の国家で、世界のバランスをとっているような気がしています。
これが大間違いであることが次々に証明されています。
ウイグル、チベット、香港、南沙諸島などで頼りにならなかった国が、台湾で頼りになるとは思えません。
原油
だいぶ価格を戻してきましたね。
数ヶ月のタームでは秋から冬の欧州のエネルギー状況で、OPEC+がどのように動くかが注目です。
より長期で考えるとインドと中東の関係に注目したいです。
宗教的には、両者はなかなか交わることができないです。
ただし中東にとって、アメリカ、中国との付き合いのバランスや、安全保障の中でインドをどのように位置づけるかでインドの原油調達力も左右されそうです。
裏を返せばエネルギー・石油はインドのアキレス腱です。
インドの未来を手放しで信じられない大きな要因もここにあります。