大手ハイテク企業の決算が続きます。
さあ、直近の景気判断の天王山ですね。


米国市場
景気が持ちこたえているのか悪化しているのか、よくわからないデータが続きました。
判断に困るところです。
ただし、本当に注意するべきは景気動向でなく、長期的な情勢の変化です。
そこは切り分けて考えたいです。
長期でいうと、中国に外交で押されているイメージがあります。
実質的にはそれほど単純ではないと思いますが、宣伝戦で苦戦していることはまちがいないでしょう。
データ発表予定

何と言ってもGDPに注目でしょうか。
インフレ率が高いので、実質GDPでよい数字をキープするのは非常に困難なはずです。
ここが予想より低いと一気に景気減速が認識されそうです。
個人消費の物価動向を示すPCEデフレータも発表されます。
原油価格が落ち着いている分は下がるでしょう。
労働市場がなかなか崩れないので、以外と粘って高い値となるかもしれません。
その場合金利引き締め懸念が出てきそうですね。
決算予定

ハイテクのサービス大手のそろい踏みです。
足もとの数字ではクラウド事業が楽しみですね。
非常に厳しい数字となるでしょうが、最近よいニュースがないアマゾンを特に心配しています。
また、設備投資が崩れないか心配です。
サーバーはAI関係のプラスと、デバイス需要・金融不安のマイナスの両方があります。
こちらもよくないニュースが出るなら、対話型AIで出遅れているように見えるアマゾンかなと考えています。
半導体もインテルなどいくつかのメーカーがあります。
これまでは、流通在庫がなくなって、今年の下期から景気回復と言っていました。
このストーリーが崩れると厳しいです。
金融不安の余波で貸し渋りの影響はどうでしょうか。
長期投資のピックアップ
中国
実際のGDPは、発表されているものの6割との記事もありましたね。
統計が信用できない国なので、雰囲気などが大切になっていきます。
現地の人の話を聞く限り、個人の財布のひもは固そうです。

外交ではドイツ、フランス、中東が相次いで中国に秋波を送っているように見えます。
米が景気悪化したときにどのような態度をとるか注目です。
今後の台湾の安定に世論戦が大切だとなると半導体・IT技術とソフトパワーがカギになってくるのではないでしょうか。
日本政府がソフトパワーの世界観をどのように考えているのかはわかりませんね。
訪日外国人を増やすとかそういう次元の話ではなくてですが。