景気後退の中、分かりやすく株価は下がりましたね。
しかたない動きとして割り切りも必要です。




株価の動向
景気後退を意識させる指標と決算発表がつづく。
経済指標
・4月フィラデルフィア連銀景況指数
-31.3と予想の-19.3および前回の-23.2を大幅に下回った。
仕入価格、販売価格などの低下が大きい
・米 3月中古住宅販売
前月より2.4%下落。
ただし、住宅市場全体はローン金利が下がり回復傾向と見られる。
・米 先週失業保険申請件数
24.5万件と予想の24万件を上回った。
企業決算
・テスラ 1Q決算
決算発表は予想を下回る。
想定以上に値下げによる利益率悪化があった。
株価は大幅下落。EV関連銘柄も下げる。
・TSMC 1Q決算
前年比2.1%増と成長にブレーキ。
2Qは最大16%減収と発表。

良くない決算が目立ちましたね。
テスラとTSMCの決算で一気にムードが悪化しましたね。
EVも半導体も悪くなることは予想できていたと思うのですが。
TSMCは数日前に設備投資減額の報道もありました。
それを裏付ける格好になってしまいましたので、幅広く関連銘柄が厳しいです。

セクター別・個別株
生活必需品以外のセクターで下落。
一般消費消費財セクター -1.4%
テスラの大幅安に引っ張られる。
GM、フォードもEV事業が厳しくなるとみられて下落。


不動産、素材、情報技術などのセクターの下落が特に大きいです。
グロース・バリューなど関係ないですね。
こうなると銀行関係だけは崩れないでほしいと願うばかりです。

国債・商品・為替
景気悪化により、金利低下をにらむ。
・国債
利下げを連想して、金利は大幅安。
・原油
景気後退懸念から原油安。

長期トレンドに沿った動きです。
この長期の流れから、自分の投資を債券によせるか、ゴールドなどとバランスをとるかはそれぞれの考えが出ますね。
まとめ
ある意味景気後退期のあるべき市場の姿だったと考えています。
そこにたまたま普及が進んできたEVの利益率低下が重なりました。
こういう時こそ落ち着きが大切でしょうね。
引き続き景気敏感銘柄の決算は悪い可能性がありますが、そういうものだと割り切ります。
AIへの期待が過剰かを見極める方がはるかに大事だと考えます。