もうすぐアメリカをGDPで抜くともいわれている中国。
BBCにあったグラフをお借りしましたが、2030年ごろにアメリカ抜くという予測が多いようです。
最近は景気の停滞や、台湾をめぐるきな臭い話もありますが、私の考える中国の状況をまとめます。
特に潜在的なリスクの点から投資は慎重にするべきです。

中国経済の強いところ
まずは中国に投資をするべき理由です。
- 大きな人口 約14億人。日本の10倍以上、アメリカの4倍以上です。
- 大きな市場 大きな購買力はそのまま海外との交渉力になります。
- 原料から加工、ソフトまである国内産業 アメリカは製造業をないがしろにしすぎました。雇用の観点と、サプライチェーンの安定性の観点から大切です。
- 技術力を重視
- 長期的な視点
- 注力分野へ躊躇なく大きな投資
- 海外ネットワーク力
- 海岸が中心だが、内陸まで産業あり 災害、紛争なども含めた広い意味でのBCP(事業継続計画)として強いです。
アメリカが中国が唯一の競争相手というのがわかる強さです。
日本が好調だった時に、できなかったことが多いですね。
中国の弱点
次は中国への投資を慎重にする点です。
- 人口が減っていく 日本の例を出すまでもなく深刻な問題です。
- 外国人を引き付ける魅力がない 「特色ある社会主義」では「自由と民主主義」に比べて人を引き付けられないです。才能のある外国人が積極的に中国に住みたいとはなりません。
- 石油・エネルギーが足りない データ社会になっても結局はエネルギーが大切です。自然エネルギーだけで賄うにはまだまだ厳しいです。
- 水不足
- 海外協調 例えば半導体は一国ではサプライチェーンを完結できないでしょう。研究・投資する分野が広すぎます。小さな国は国力に応じて特定の分野で強い場所をつくってくるでしょう。政治的に他の国と協業できなければ競争力はあがりません。
潜在的なリスク
最後に、今後長期的に競争力にひびいてくるくると考えるリスクです。
1. 投資が許されなくなる
今、安全保障の観点から、半導体分野を中心に中国との取引の規制が続々と発表されています。
これが進むと、海外企業が中国への投資継続が難しくなる可能性があります。
株主が許してくれなくなる可能性もあります。
海外株主が引き上げると、産業の発展は大きくダウンします。
2. 政府が産業発展より国内事情を優先している
中国はアリババなど情報産業を規制しました。
どう考えても情報産業は今後中国が世界でトップになるためには必要な産業です。
この発展を規制して、情報統制や国内統治を優先させました。
私には、これは米国から世界一の奪取をあきらめたように見えました。
Googleに勝つ中国企業はでるでしょうか。
こんなことでメタバースで強い企業はでるのでしょうか。
もちろん国内市場が巨大なので、大きな企業はでてくるでしょうが、世界最強企業は出づらいのではないでしょうか。
まとめ
結論としては中国への投資は慎重に考えたいです。
潜在的なリスクが大きく、予想していたような発展はないのではないでしょうか。
中国市場を無視できない巨大企業でもなければ、できる限り控えた方がよいのではないかと思います。
個人的にも「中国を除くアジアETF」でよいものがあれば投資をしたいです。