債務上限問題への懸念から株価は下がりました。
債券も短期が大きくあがっており、長短金利差が開いています。
アメリカ株を買えないとの雰囲気が広がっていますね。



指標、ニュース

債務上限の協議は進展なしと見られる
・債務上限問題
マッカーシー下院議長が共和党の非公式会合で「合意には程遠い」と発言したと伝わる。
問題点は歳出削減と困窮支援プログラムの労働義務。
イエレン財務長官がXデイとした6/1が近づき市場は不安にかられる。
・4月 米新築戸建て販売件数
68.3万戸と予想の66.5万戸を上回る。
中古住宅が品薄となっているための反動増。
・米アップル新規契約
ブロードコムと新たな数十億ドル規模の契約を締結した。
ブロードコムは無線部品を米国で製造して供給する計画。
アップル株は下落、ブロードコム株は上昇。

債券金利もリスクでの上昇です。
債務上限問題が続きます。
これがうまくいかないと明らかに株式市場は厳しいことになるでしょう。
状況が予測できないということでパニックになる可能性があります。
合意に達した場合でも、すぐFOMCがあります。
「政策金利の引き上げなしで少し市場の様子を見る」以外の結論となった場合、厳しそうですね。
セクター別、個別株

エネルギー以外は全面安
通信セクター 1.5%
債務上限のリミットが迫る中で、利益確定の売りが強い。
ハイテク関係は同じ傾向が強い。
エネルギーセクター +0.8%
サウジアラビアのサルマンエネルギー相が空売り勢に対して警告し、原油高となった。
また、最近の本セクター関連株の売りからの反発もある。


ハイテクはまだ調整の範囲内です。
ヒートマップを見ると嫌になるくらいの真っ赤ですが、AIへの期待で膨らんだ上昇分が無くなってしまったわけではありません。
そこは冷静に様子を見たいです。
ブロードコムのようなケースは今後増えるかもしれませんね。
ファーウェイなどは、最先端半導体が手に入らないので、最新の通信機器は作れません。
長期投資として
債務上限の問題ですが、誰か喜ぶ人がいるでしょうか。
ドルの力、信用が減ると他の通貨への分散を考えます。
そこを積極的に埋めようとしているのは中国ですね。
デフォルトまで行かなくても、危険になるだけで相対的に元の存在感が増すはずです。
債務上限と中国の議論が少ない気がしますが、もっと考慮されるべきだと思います。
私は元の存在感が増しても、中国株には投資する気にはなれません。
リスクが大きすぎると考えています。
まとめ
昨日の市場はよくない雰囲気でした。
こんな時こそ長期的に考えたいです。
どんな決着でも株価が短期的に動く可能性がありますが、見るべきは長期の国力・成長性への影響です。