おはようございます。
プラスマイナス両方の材料が拮抗して、二日続けてほとんど株価は動きませんでした。




株価の動向
決算は概ね堅調が続くも、インフレ引き締めが株安材料となる。
・地区連銀経済報告
「複数地区で銀行の貸出が厳しくなった。」
「物価の上昇は穏やかになっている。」
・英 3月消費者物価指数CPI
+10.1%と予想の+9.8%を超える。
引き続きインフレが収まっていないことを示した。
・金融機関決算
モルガンスタンレー
予想を上回る利益。投資銀行は24%減と大きく落ち込むも、富裕層向けビジネスは好調。
前期より減益は貸倒引当金の積み増し。
ゴーマンCEO「銀行危機には陥っていない。リーマンショックとは比べられない」
ウェスタンアライアンス
中堅銀行。預金が20億ドル上昇、EPSも予想よりよいとの発表を受けて24%の大幅高。
・セントルイス連銀 ブラード総裁
「景気後退に陥るかはわからない」
利上げに含みを残す。
・アトランタ連銀 ボルティック総裁
追加利上げを支持。
その後かなりの期間5%を超える金利を維持する。

金融機関の決算で安心感が広がります。
もう金融不安は起こらないといった雰囲気ですね。
VIXも大きく下がっていますし、市場全体が落ち着いています。
企業決算を無事乗り切れば、もう一度金利に注目が集まるでしょうか。

セクター別・個別株
決算で大きく騰落が分かれる。
情報技術セクター -0.4%
設備、半導体関係が厳しい。
一方でNVIDIAは堅調を維持。AIへの期待は続く。
・テスラ
今年6回目の値下げを発表。
時間外で発表の決算では粗利益率が19.3%と20%を下回る。
売上、利益額ともに事前予想をわずかに下回る。


医療装置の市場が回復と見られるなど、局所的なよいニュースがあります。
全体では大手企業の動向に引っ張られていますが、AIへの期待やアップルの金融業参入を除けばどうなのでしょうか。

国債・商品・為替
金利上昇懸念が続く。
・国債
英CPIと、米決算での安心感を受けて金利上昇。
・ゴールド
金利上昇を受けて相対的魅力低下で下落。
・原油
利上げ観測によるドル上昇に基づいて、原油安。

長期の動向とは反対の動きが出ました。
まとめ
全体としては私が想像していたよりかなり良い決算が続いています。
今後GAFAMの決算があります。
それを乗り切れば、一気にリスクオンムードになるでしょうか。
長期投資の視点で見ると、コロナの期間で増えたマネーを減らさないといけないタイミングなのですが。