株価は下落しました。
PPIの上昇が小さくなり、金利も大きく下がりました。
景気減速が強く意識されています。



指標、ニュース

景気への先行き懸念が広がる
・4月 米生産者物価指数(PPI)
前年比+2.3%。
市場予想の+2.5%よりも低く、CPIに続きインフレ鈍化を示す。
食品・エネルギーを除くコア指数も+3.2%と、予想の+3.3%を下回る。
エネルギーの下落とサプライチェーンの改善により減速が続く。
・地銀の経営不安
パックウェストは先週に預金が9.5%減少したことを発表した。
株価は23%の下落。
他の地銀にも波及して株価が下落している。
・前週米新規失業者数
26.4万人と予想の24.5万人を大きく上回る。
労働市場の鈍化をしめす。
・ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁
「インフレ率はまだ目標の2%を大きく上回っている」
金融引き締めが続くことを示唆した。

厳しいニュースがそろいましたね。
仕事の実感としても、BtoBでの値上げラッシュは収まったように感じています。
それでも消費者物価が上がっていますが、企業が利益を大幅に増やしているようには感じません。
かなり人件費などに支出されているのでしょうね。
やはり消費者物価が収まるには労働市場が軟化して、購買意欲が落ちないといけないということでしょうか。
ただコロナ時の家計の過剰貯蓄があと数ヶ月でなくなるといわれています。
この辺りの個人支出で景気・政策も変わってきます。
セクター別、個別株

引き続きAIは市場を引っ張る。
通信セクター +2.0%
グーグルが新しいAI機能について発表し、大幅上昇した。
これがセクター全体を引っ張り上昇した。
素材セクター -2.0%
景気悪化の懸念から大きく下げる。
特に銅の関係企業の下落が大きい。
ディズニー決算
売上、利益はほぼ予想通り。
Disney+の加入者が予想を下回ったことにより市場は失望した。
株価は9%の下落。


いくつかの特殊要因を除いたら全面安です。
ハイテク関係は上昇基調の中での一服とも見えます。
対話型AIは「できないこと」も言われるようになっています。
あくまで新しいことはできません。
期待値の剥落の下落には巻き込まれないようにしたいです。
短期で見ると思ったよりも市況は厳しいかもしれません。
一部製品が在庫調整の終わりによる単価回復も言われていますが、私はこの傾向が続くか疑問です。
長期投資として
FRBは利上げのタイミングが遅れたということで批判をあびました。
金融緩和に向けては遅れても早くても批判をあびてしまいそうです。
難しい判断を迫られますので、あまり期待をし過ぎてはいけないということかもしれません。
ところでこの一連の対応で、今後に嫌な前例を残してしまいそうですね。
インフレへの対応はどのタイミングが適切であったかの検証は非常に難しいでしょう。
まとめ
景気悪化懸念が続いていますが決定的に悪くはなっていません。
FRBも苦しいところですので、当局の政策をあてにしすぎず長期的に負けない体制を取りたいです。