米ハイテク企業の決算見どころ

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半導体・ハイテクは非常に多くの企業が関係しています。
私は投資のまえに、一つの物語として決算を楽しみにしています。

短期の景気動向でなく「長期的な競争力」の観点を中心に、中心企業のポイントをまとめました。
これらがどうなるか、横目で見ながら決算を見ると楽しいと思いますよ。

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ソフト企業

GAFAMに代表される企業
良い点 
 開発力、資金力、ブランド力など抜群。アメリカの競争力の源泉。他国企業の追随を全く許さず。
 それらを基に今後も新しい技術を開発して高い成長力を保つことが期待される。
 近年ではクラウド事業が収入・成長の源泉。
懸念点 
 インターネットが世界中の人にいきわたり、時間シェアの限界を迎えつつある。
 革新的な技術・ビジネスはGAFAMもベンチャーの精神から生まれたので、これらの企業から生まれるのかは疑問。
 技術的に現在のAIができることは限られている。その限界がそろそろ露呈してくる。

半導体製造企業

インテル
期待点 
 これまでが技術的に迷走しすぎた。CEOが変わり巻き返しを図っている。
 3次元での技術革新をねらう。何と言っても老舗の底力はあるはず。
懸念点 
 競合のTSMCが強すぎる。一度脱落した企業がこの業界でトップクラスに戻った試しはない。
 他の半導体メーカー(AMD,NVIDIAなど)がインテルと提携するメリットが不明。

マイクロン
期待 
 アメリカでは最も有力なメモリメーカーなので、米政府の援助は手厚い。
 ロジックに比べて汎用的なので、付加価値どれだけ取り続けられるかは疑問。
懸念点 
 メモリは景気に左右されやすい。顧客で在庫が積みあがっており、この先もしばらくは厳しいことが予想される。
 サムスンやハイニックスなど競合が強い。制裁を少しでも弱めると中国も協力なライバルになりうる。

半導体ブランド企業

AMD、NVIDIAなど
期待 
 アメリカ企業が圧倒的。ソフト企業に比べてメディアで取り上げられることは少ないが、本当の国力の源泉はこちらかもしれない。
 設計の圧倒的な力をもち、半導体製造メーカーと共に実際のデバイスへと実現していく。

懸念点 
 TSMCに製造の首根っこをおされられすぎ。交渉力も低くなっており価格がどうなるかに注目。

装置企業

アプライドマテリアル、ラムリサーチなど
期待 
 長期で見ると半導体市場の拡大は確実なので、安心して技術開発・製造に投資できる。
 各工程ではそれぞれの企業が非常に強く、中国メーカーの追い上げはまだ遠い。
懸念点 
 米中貿易摩擦の影響は直撃する。
 今後製造が堅調に続けられるか懸念がある。