



トピックス
・ブレイナードFRB副議長
「インフレ率が持続的に2%に戻ることを確実にする。」
金融引き締め継続を示唆。
・米 債務上限
議会で定められた債務上限に達した。政府の支払いを継続するための特別措置が発動された。
議会では多くの共和党議員が譲歩の姿勢を見せておらず調整は難航の見込み。
・米 住宅着工件数
年率換算で138.2万件と1.4%減少したものの予想の136.0万件よりは高かった。
住宅着工許可件数は133.0万件と、予想の137.1万件よりは少なかった。
・米 先週失業保険申請件数
前週の20.5万件から19万 件に減少。21.4万件に増加とした予想と反対の動き。
・ネットフリックス 決算
EPSは0.12ドルと 、予想の0.58に比べて大幅に悪かった。
共同創業者のHastings 氏が辞任を発表。

全体:
住宅、労働市場がインフレ状況から脱しきれない指標となりました。FRB副議長の金融引き締めを継続する発言とあわせて、市場は金利高、株安で反応しています。
決算も厳しそうですし、しばらくは厳しい状況が続きそうです。
選挙のときは、共和党と民主党のねじれ議会は政策変更が少なくなり結果的にアメリカによいとのことも言われました。今は完全に悪い作用が出ていますね。
セクター別:
ヒートマップはまちまちです。グーグル、METAなど上昇している銘柄もありますが、全体を支え切れてはいませんね。
セクター別ではエネルギーが良いです。原油価格上昇を反映しています。
ハイテク関係は金利上昇を受けて全般的には厳しい状況です。
P&Gは決算を反映して下落しました。販売数量減が嫌気されたようです。ここは予想の範囲内だと思ったのですが厳しい市場の反応でしたね。


・国債
当局の金融引き締め発言、インフレ圧力継続とみて金利高。
・原油
中国の需要拡大が期待される。

日々インフレの見方が変わる指標や発言が出ます。長期投資家としてはこれらをノイズとして処理して、大きな流れだけを考えたいです。
長期動向のニュースでは、半導体の輸出規制で日米欧が共同歩調を取りそうです。中国経済が厳しい状況は長く続き、サプライチェーンの分断・コスト高のうごきは継続されます。