



ピックアップ
・テスラ
引き続き決算好感の買いが続く。株価は10%以上上昇。
1月初めからは40%以上の上昇と強い反発が続いている。
・石油会社への課金
ホワイトハウスのアブドゥラ・ハサン報道官が偶然の利益を経営陣や株主が取り込むことに懸念。
エクソンモービル、シェブロンなど関連銘柄は大幅に下落。
・インテル 決算発表
先日発表の10-12月決算を嫌気。パソコンなどの足元の需要が厳しい。競合のAMDに対しての巻き返しもまだできていない。
・半導体製造装置
日本やオランダが中国への輸出規制に合意か。中国での最先端半導体の製造は更に困難に。

全体:
なんとなくインフレが抑えられながらそこまで景気が悪化しないという楽観論が漂っています。
足元の各社決算が思ったよりマシだからでしょうか。リンクオンの雰囲気になっています。
インフレは当局に徹底的に嫌われることを考えると、まだ攻めていく状況ではないでしょう。
景気引き締めが遅れたといわれるFOMCがインフレを抑え込めなかったら厳しい状況になります。「若干の景気悪化は受けてください」とのスタンスを変更するのは難しいのではないでしょうか。
ハイテクは決算のフォワードガイダンスでは今後より厳しくなることを言っていますし、私はその予想よりもさらに厳しい状況も想定しています。

セクター別:
ヒートマップを見るとテスラ、Amazonなどで大幅に上げているのが目立ちますね。特にこの二銘柄が入っている一般消費財セクターは強烈な上昇でした。
テスラの動きの解釈は難しいですね。今後EV先駆者としての相対的な競争力は落ちていくと思います。イーロンマスクのTwitter関連のふるまいで株価が落ちていたところもあるので、その見方が行き過ぎだったとも言えますが。今の時価総額は70兆円くらいでトヨタの倍以上だと思うと、まだ違和感が強いです。
ハイテク全般も悪くないですね。
エネルギーが悪いですが、原油値下がり、政府による課金と逆風が強いです。
相変わらずヘルスケア、生活必需品が厳しいです。資金をよりボラティリティの高い銘柄や資産に移しているということでしょうか。確かにビットコインは1か月で5割程度上昇しています。

来週のFOMCはサプライズが起こらなさそうですが、どこまでインフレ対策を厳しく声明にいれるかでしょうか。

・原油
ロシア産原油が1月50%の供給増のニュースで下落。週末前の利益確定の売りもあったか。

金利高にもかかわらずドルが日本円に対しては安い微妙な動きとなっています。日本の政策変更への期待も入っているようですが、ここで投機的な動きをしようとは全く思えないです。細かい動きは読めません。