10/24(月)のアメリカ市場 FRB利上げペース調整への期待で株価上昇

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株式

DOW 3031,499.62+417.06+1.34%
S&P5003,797.34+44.59+1.19%
NASDAQ10,952.61+92.90+0.86%

・ウォールストリートジャーナル

 FRB当局者は利上げのペースを懸念しており、焦点は12月に継続して0.75%の利上げを続けるか。

・サンフランシスコ連銀メアリー総裁

 中央銀行は景気後退を避けるべきで、利上げペースを遅くすることを検討すべきタイミングがきた。

・セントルイス連銀ブラード総裁

 金利が適切な水準になれば、その後は小幅な調整でよい。

・米10月総合購買担当者指数

 速報値で47.3。前月より2.2ポイント低下。

・GAFAM 

 今週3Qのアルファベット、アップル、マイクロソフト、アマゾン、メタがそろって決算発表。投資家はよい決算を期待。

・中国関連株

 延期されていた3QのGDPが急遽発表される。+3.9%。

 習近平氏が3期目の国家主席が確実となり、企業へ圧迫が続くと見られる。アリババ、バイドゥ、JDなど大幅下落。

・テスラ

 イーロン・マスクCEO「中国は一種の不況」。中国で全面的に値下げを実施。

それほど株価が上がる材料はなかったと感じています。少しでもよいニュースに飛びついたり、期待で上がりすぎたりは危険ですね。

国債

10年4.247+0.035+0.82%
2年4.5111+0.0200+0.45%
5:30現在

利上げ減速観測が続くも、結果として利回り上昇。

株よりも債券投資家の方が慎重ということでしょうか。基本的には債券市場の方が賢いと思います。

コモディティ

原油(WTI)84.82-0.23-0.27%
1653.60-2.70-0.16%
5:30現在

原油 景気悪化による需要悪化を見込み下落。

金 金利の上昇を受けて下落

原油は小康状態でしょうか。まだまだ値上がり、値下がり両方に強い材料が残っていますので、急に動く可能性があります。

為替

USD/JPY149.0690+1.4390+0.9747%
EUR/USD0.9874+0.0013+0.1318%
5:30現在

英 次期首相が元財務相のスナク氏の可能性が高まる。減税反対派。一連の混乱収束の期待が高まる。 

円 鈴木財務大臣「投機筋と対峙している」。為替介入を実施か。

日本は為替を構造的な問題としてどのように捉えているのかわかりません。介入で投機筋は一旦ひるむかもしれませんが、長期戦になったときの対応方法は不明です。

VIX29.85+0.16+0.54%

やや増ですね。中国の分でしょうか。重要な企業決算、FOMCなどを待ちなのでしょう。

ピックアップニュース

アメリカのヘッジファンド:サバキャピタル ワインスタイン氏「数十年にわたる株価低迷の可能性がある。」
QT(金融引き締め)は進んでおり、世界が日本型の不況に陥る可能性があるとのことです。

ここ数日FRBへの利上げ緩和の期待などで株価が上昇しています。しかし、もっと長い目で見ると長期の金融引き締めの真っ最中です。今後何が起こるかわかりません。過度な期待はしてはいけないでしょう。

足元でも「インフレ、金利の上昇、エネルギーコストの高騰、ウクライナでの戦争、中国経済」は大きな問題です。

FRBのエライ人が何を言おうと、一喜一憂してはいけないということでしょう。

ひとりごと

よいか悪いかは別として、アメリカ、欧州、中国のニュースで大きくマーケットが揺れています。ところで日本ですが何かニュースはないかなと思いますが、ないですね。トップニュースが統一教会問題による経済再生相の辞任と為替介入では寂しすぎます。

東南アジアやインドはまだまだ発展します。欧米に比べて近い利点を活かして、何か大きく打って出るような施策が欲しいですね。

企業の内部留保はこのような世界が苦しい時に有利に投資するための資金ではないのでしょうか。本当に従業員への還元を減らした結果と、安全のためのお守りだけなら日本企業の未来はないと思われるでしょう。このような苦しい時こそ長期での投資・成長姿勢が問われています。