11/14(月)のアメリカ市場 FRB高官の発言が割れて、株価は上下に動く

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株式

DOW 3033,576.70-211.16-0.63%
S&P5003,957.25-35.68-0.89%
NASDAQ11,196.22-127.11-1.12%

トピックス

・米中首脳会談

 衝突を防ぐことで合意。ただし台湾問題では双方譲らず。

・ ブレイナードFRB副議長

 「利上げをまもなく減速することが適切。」

・ウォーラーFRB理事

 「金利の到達点はまだ遠い。」パウエル議長などのタカ派発言を補強。

・アマゾン

 1万人の人員削減を計画している。新規採用を凍結。

・ウォーレン・バフェット

 年初から米国バンコープの株式を9100万株以上売却し、持ち分を63%減らしたと発表した。第三四半期には90億ドルの株を購入。

FRB高官の発言がバラバラです。今後どのようにでも政策がとれるように、あえてしているのでしょう。その場合、今後それをヒントに金利動向、株価を予測するのは難しくなるでしょう。

国債

10年3.872+0.043+1.13%
2年4.4056+0.0800+1.84%
6:00現在

ウォーラ―理事の発言に反応して上昇

大きく方向感が変わるような動きでは無いですね。

コモディティ

原油(WTI)85.21-3.75-4.22%
1,775.80+6.40+0.36%
6:00現在

原油 中国のコロナ需要低迷。OPECが需要を下方修正。

原油は需要低迷が強く意識されています。この冬の燃料不足の懸念が、景気悪化で救われるという皮肉な結果になりかねません。

為替

USD/JPY139.8300+1.0750+0.7747%
EUR/USD1.0329-0.0025-0.2444%
6:00現在

ドルはFRB高官の発言を受けて若干強い。

ここしばらくのドル急落は、リスク回避ポジションの手じまいのため。

ドル急落の後、少し落ち着いているようですね。

VIX23.90+1.38+6.13%

少し上昇したのは、FTXの影響でしょうか。

ピックアップニュース

【FTX】仮想通貨が上げに転じる、バイナンスCEOが業界支援基金

世界最大の交換所であるバイナンスが、仮想通貨の流動性危機に対応して業界全体を支援するとのことです。

FTX破産で数千億円とも、数兆円ともいわれる資産が戻ってこないといわれています。どれだけの基金を作ればこの状態を救えるのでしょうか。

先週バイナンスはFTXを買収する計画を打ち出しながら、翌日に撤回しています。バイナンス自体も信頼できる企業かを見せられるのはこれからです。そもそもバイナンス自体の経営は問題ないのでしょうか。

また、米はじめ政府はこれを機会に仮想通貨業界に規制を考えるでしょう。仮想通貨を支えるブロックチェーン技術が有用であるかと、通貨発行権を政府から奪えるかは別の話です。「今の仮想通貨」がなくなって困るのは投機をしている人、通常通貨で決済しづらいグレー取引の人、取引所などの業界関係者に限定されるのかもしれません。

ひとりごと

ソフトバンクグループの孫社長が決算発表でファンドの失敗を認め、今後はアームの成長に徹するような発言がありました。

株式市場は厳しく、足元はリスクコントロールが不可避であることは間違いないです。ただAI革命はまだまだこれからです。もともとの孫社長の構想を変更する理由はないでしょう。

またアームですが、過去の記録では企業価値は数兆円のようです。アームの潜在価値はそんなものではないとおもいます。広範な半導体設計の基本で必要なものですので。うまく活用できればそれだけでソフトバンクグループの価値全体を大きく上昇させられるポテンシャルは十分にあります。

他の日本企業とは一線を画す動きをしているソフトバンクに元気を失ってほしくないです。企業も多様性が必要です。