11/15(火)のアメリカ市場 株はPPI伸び鈍化で上げ、ミサイル報道で戻す

ニュース
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株式

DOW 3033,575.60+38.90+0.12%
S&P5003,982.42+32.17+0.81%
NASDAQ11,358.41+162.19+1.45%

トピックス

・ 米 10月の生産者物価指数(PPI)

 +8.0%(予想は+8.3%)。9月の+8.5%から低下。インフレが落ち着きつつあることをしめす。

ポーランドロシアミサイル

 アメリカ諜報機関によると、ロシアのミサイルがポーランドに打ち込まれ2人死亡。ロシアは否定。

・バンクオブアメリカ景気予想

  272 人のファンド マネージャーを対象とした調査で「2023年の『スタグフレーション』を92%が予測する」

・TSMC

 ウォーレン・バフェットが投資したことが判明したあとに大幅上昇。

・FRB バー副議長

 暗号資産には規制が必要。

3Q決算

・ウォルマート

 売り上げ増も赤字。事前予想は上回る。一時8%を超えて上昇。

・ ホームデポ

 販売減を値上げで補い事前予想を上回る売り上げ。

PPIの伸び鈍化はよいニュースでした。インフレ抑制のデータが続いています。

それにしてもG20の最中にミサイル攻撃の報道です。さて米ロどちらの情報が正しいでしょうか。

国債

10年3.781-0.086-2.23%
2年4.3550-0.0530-1.20%
6:00現在

PPIを受けて10年物は1か月振りの安値。

インフレ減速をみなが織り込み始めています。

コモディティ

原油(WTI)86.70+0.83+0.97%
1,783.10+6.20+0.35%
6:00現在

原油、金共にミサイルの報道で上げる。

景気減速とミサイルイベントのせめぎあいです。これ以上ロシア関連が緊張したら、欧州経済は更に厳しいことになりそうです。

為替

USD/JPY139.1300-0.8700-0.6214%
EUR/USD1.0357+0.0031+0.3051%
6:00現在

生産者物価指数(PPI)の伸び鈍化を受けてドル安も、ミサイル報道によって戻す。

ミサイルの報道はまだ真偽不明です。

VIX24.26+0.53+2.23%

ミサイル報道を受けて上昇。

ピックアップニュース

バフェット氏のバークシャー、台湾TSMC株41億ドル超取得

TSMCは、なければ世界が成り立たない企業です。サムスンやインテルとの技術差もかなり大きいです。(回路線幅の報道だけに頼って判断してはいけませんよ)

ただし、これ以上ないほど地政学リスクにさらされている企業でもあります。バフェットが何を根拠にしてTSMCを買いにいったか非常に興味があります。中国の台湾進攻はないと読み切ったのでしょうか。またはTSMCが台湾地域以外にも技術を移してリスクヘッジをはかるとのことでしょうか。

ただし、バークシャー全体からすると小さな投資額ですので、大きく騒ぐ状況ではないというのが正解なのかもしれません。

ひとりごと

破綻した仮想通貨取引所のFTXや、仮想通貨そのものへの批判が相次いでいます。バークシャーのマンガー副会長が改めて仮想通貨を批判しています。FRBのバー副議長が規制について言及しています。当局の捜査も入ります。関連倒産も出始めています。

「FTX破産が他の資産に影響しないか」を注視する必要があります。これが始まると、みなが市場から逃げ出します。不安が不安を呼ぶような展開は絶対に避けてほしいところです。

リーマンショックの時は中国に余裕があり、大幅な景気対策を打って雰囲気が反転したとされています。今回ロシアやインフレで各国が手一杯なので、どこも余力があるとは思えません。かなり暗い近未来のイメージも出てきています。