11/2(水)のアメリカ市場 FOMC利上げ幅は予想どうりも、今後の読みに右往左往

ニュース
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株式

DOW 3032,147.76-505.44-1.55%
S&P5003,759.69-96.41-2.50%
NASDAQ10,542.80-366.05-1.23%

トピックス

・FOMC

 予想通り0.75%の上昇。雇用は堅調、インフレは高止まりのため。引き続き最大限の雇用と2%のインフレを達成することを目指す。パウエルFRB議長が今後最終的には予想よりも金利が高くなる可能性を示した。

 ADP10月雇用者数

 +23.9万人。予想:+18.5万人を上回る。

3Q決算

・ロビンフッド (時間外)

 収益:3 億 6,100 万ドル(予想は 3 億 5,770 万ドル)。EPS:-0.20ドル(予想:-0.27ドル)。四半期の月間アクティブ ユーザー:1,220万人予想は1,374 万人。経費節減で利益改善もユーザーが予想より少ない。

クアルコム(時間外)

 売上高:113.87億ドル(予想:113.64億ドル)。1株利益:3.13ドル(予想:3.11ドル)。次Qのガイダンスで大幅下振れを発表して時間外で下落。

注目のFOMCが発表されました。今回の利上げは予想通りでしたが、次回以降が継続するのかの見方で上下しました。

FED watchによると2/3が0.5%、1/3が0.75%の予測と利上げ減速の考えが優位になりつつあるようです。

次の重要発表は11/10の米消費者物価指数ですね。

決算全体的にはすでに下がることがわかっていたコンシューマー製品以外は、意外と堅調との印象です。時価総額の大きな部分を占めるGAFAMが厳しい決算なのに全体として崩れていません。

国債

10年4.115+0.054+1.33%
2年4.6301+0.0600+1.32%
12:00現在

FOMC声明を受けて上下両方に動く

株価などと同様にうろうろしています。

コモディティ

原油(WTI)89.54-0.46-0.51%
1,638.70-11.30-0.68%

原油 米ガソリン在庫が減少。

   ウォールストリートジャーナルはイランがサウジアラビアへの攻撃を準備している可能性があるの報道。原油は値上がり基調。

中東でもきな臭いニュースです。ここでサウジと米の関係が良好になれば、また落ち着くかもしれません。

為替

USD/JPY147.2770-0.4250-0.2877%
EUR/USD0.9828+0.0012+0.1212%
12:52現在

FOMC、雇用数値を受けてドル高基調。

円は為替介入への懸念もあり軟調。

次回以降のFOMCに向けて期待と不安が両方あり上下ともに振れています。しかし日本の介入は以外と効果があるのかもしれませんね。

VIX25.86+0.05+0.19%

基本的には落ち着きつつあります。

ピックアップニュース

11月のFOMC声明が発表されました。予想通りの0.75%の利上げですね。

今後の見通しについてはタカ派、ハト派両面の見方からのコメントが出されて、なんとも言えない見解になりました。株価も上下うろうろしています。

金利動向に対して、長期投資の点からは惑わされないことが大切です。長期的な国力の点からは、アメリカがエネルギーを自前できることや地政学的で優位であることが改めてわかりました。欧州の厳しさはまだまだ根深そうです。途上国は為替に翻弄されています。

今のところこのインフレは「アメリカ優位」を改めてしめしたのではないでしょうか。

ひとりごと

中国は完全にゼロコロナをやめるタイミングをなくしてしまいましたね。習近平氏が交代すればよい機会だったのかもしれませんが。

これまでも経済規模に対して国内消費が少なかったです。ゼロコロナはこの部分に直撃するでしょう。これまでも不動産などで無理やりGDPを上げていた部分がありますが、今後さらに進めていかなければ国がもたないのではないでしょうか。日本人としては既視感がありますが。

今後しばらくは国力の衰退は免れないでしょう。そして「座して死を待つよりは・・・」との議論にならないことだけを祈ります。80年前の某国のようなことはないように。

いずれにしても中国への投資はますますやりづらくなりました。そのうち企業の投資も株主が許さなくなるかもしれません。