株式
DOW 30 | 34,098.10 | +397.82 | +1.18% |
S&P500 | 4,003.58 | +53.64 | +1.36% |
NASDAQ | 11,174.41 | +149.90 | +1.36% |

トピックス
・11月FOMC議事要旨
「(FOMB)参加者の大部分は、引き上げペースの減速が近く適切となる可能性が高いと判断した」との記述。
これをもとに市場参加者は金融引き締めが減速と判断。
・米 先週の週間新規失業保険申請件数
24万件(予想:22.5万件)。8月以来の高水準。労働市場の減速示唆も、祝日などによるテクニカルなものとの見方もあり。
・米 10月新規住宅販売
63.2万戸(予想57万戸)。高い金利にも関わらず予想外に前月から上昇。
・中国 預金金利率引き下げ検討
景気対策の検討に入る。
・中国 iPhone生産工場で暴動
未払いの賃金と感染拡大の恐れをめぐって発生か。

FOMCの議事要旨は明らかにハト派とみられる内容でした。素直に株高で反応していますね。「不況の中の株高」となるでしょうか。
中央銀行の役割は物価と雇用の安定化ですが、労働市場の見方が難しそうです。減速して労働市場がさらにひっ迫となったらFOMCが耐えきれないかもしれません。
国債
10年 | 3.698 | -0.060 | -1.59% |
2年 | 4.4835 | -0.0340 | -0.74% |

FOMC議事要旨により、利上げのペースは減速するとの見方が広まる。

さらに逆イールドが広がっていますね。
コモディティ
原油(WTI) | 77.47 | -3.48 | -4.30% |
金 | 1,750.90 | +11.00 | +0.63% |

原油 ロシア産原油にさらに価格上限を設けることを検討。
中国コロナ感染増で経済停滞を懸念。

米で明確に景気悪化の指標が出ていませんが、今後の発表次第では一段安の可能性もあります。
ただしウクライナ戦争のリスクは忘れないでください。
為替
USD/JPY | 141.1950 | -0.9010 | -0.6341% |
EUR/USD | 1.0304 | +0.0064 | +0.6201% |

金融引き締め減速を反映してドル安。

世界の中では元のレートに注目でしょうか。米利上げ減速を受けて元高に戻しつつあったのに、中国の経済刺激策などで少しづつ元安に戻ってきています。
VIX | 20.51 | –0.78 | -3.66% |

最近は緊張感が感じられなくなってきました。はたしてこれが正解なのでしょうか。
ピックアップニュース
中国にあるAppleの主要なiPhone工場で暴力的な抗議行動が勃発
記事抜粋:
・中国 鄭州にあるFoxconnの工場で暴動発生
・未払いの賃金とコロナ拡大の恐れをめぐって始まった。
・当工場では最新iPhoneの8割を生産しているとみられる。
短期的にはiPhoneがさらに減産ということで、アップルの年末商戦が心配です。また、従業員20万人ということと、iPhone製造工場ということでスポットライトが当たっていますが、中国の他の工場も同じような危険を抱えています。
長期的には海外企業の投資がますますしづらくなります。投資家が許してくれなくなりそうです。日系の特に中小企業では、自社工場で社内で駐在員が見つかるでしょうか。
また、インドやベトナムなど代替生産候補国がどれだけ頑張るかで中国からの製造業流出の状況が変わってきそうです。世界のバランス変化のレベルの話ですので、利権の話にしてしまってはいけませんね。
それにしても、このようなニュースが報道されるということは共産党の統制はどうなのでしょうか。もともと中国では、コロナ以外でもものすごい数の抗議活動が起きていましたが映像流出はなかなかありませんでした。台湾進攻などに向かうか否かなど、実はそこが今後の世界への影響が一番大きいのではないでしょうか。
ひとりごと
TSMCが米で3nmの線幅の半導体工場を建てると発表しました。
驚きました。台湾の苦渋の選択が見えて大変興味深いです。最先端半導体はまさに台湾の命綱です。これが中国の手にわたってはいけないからこそ米は台湾の防衛にコミットします。それなのにiPhoneでも使われている最先端規格の製造ラインをアメリカに作るとしました。国防のために命綱を半分渡したようにも見えます。ギリギリの選択が続いているのでしょう。
半導体が安全保障と密接につながっている中で、日本はどのようにさばいていくのでしょうか。TSMCの工場を熊本誘致しました。「双方に経済的にメリットがある」というだけではありません。台湾は当然見返りを求めるでしょう。すでに何らかの約束をしているのかもしれません。