11/28(月)のアメリカ市場 中国ゼロコロナ反対への抗議による影響を懸念して株安

ニュース
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株式

DOW 3033,849.66-497.37-1.45%
S&P5003,964.02-62.10-1.54%
NASDAQ11,049.50-176.86-1.58%

トピックス

中 ゼロコロナ抗議が全土に拡大

 多くの地域に広がる。習近平氏の辞任を求める声もでている。経済活動の停滞、政治の不安定化が懸念。

・アップル減産

 中国工場の抗議活動により、600万台生産不足。今後の状況次第ではさらに減産の恐れもある。市場では株安で反応。

・セントルイス連銀 ブラード総裁

 「インフレを十分に抑えるためには5.00-5.25%への利上げが必要。」そのほかニューヨーク、セントルイスの各連銀総裁からも引き締めを示唆する発言。

・ECB ラガルド総裁

 「ユーロ圏のピークはまだ先。現在の状況はいまだに緩和的。」

・ブロックファイ破産

 FTXに膨大な貸し出しをしていたため連鎖倒産。

 中国のコロナ政策の収束が見渡せなくなってきましたね。短期的な変動要因でなく、今後の中国とそのほかの国の長期的なな関係を左右するかもしれません。

 中国のネット封じ込めは非常に強いと思っていましたが、抗議の動画流出が多いです。今後リソースをさらにその抑制に割くと、さらにコストがかかってしまいそうです。

国債

10年3.689-0.0130.36%
2年4.4505-0.0290-0.64%
6:00現在

FRB高官の引き締めを示唆する発言が相次ぐも、厳しい指標相次ぎ下げる。

株と連動していませんね。景気悪化は必至の状況になってきました。

コモディティ

原油(WTI)76.89+0.61+0.80%
1,739.50-14.50-0.83%
6:00現在

原油 中国の状況を受けて一時73ドル代まで下落。

   OPECがさらなる減産を検討との報道で値段を戻す。

金は少し調整でしょうか。上昇トレンドは変わっていないと思いますが。

為替

USD/JPY138.9040-0.1960-0.1409%
EUR/USD1.0337-0.0059-0.5666%
6:00現在

中国懸念でリスクオフによるドル高。元は資金流出リスクもあり安い。

中国の混乱に対して、久々に「有事の円」になっているようです。

VIX22.31+1.81+8.83%

中国のことに対して極端には反応していません。

ピックアップニュース:SHEINへ人権問題の指摘

ここしばらく偽物騒ぎでTVを賑わせていたSHEINがウイグル綿を使用しているとのことです。

強制労働に関係あるということで非難されています。中国のサプライチェーンを見ていけば広く同じような問題が山ほどあります。西側が人権問題を本気で取り上げれば、特定の中国製品を締め出すことも何とでもなるでしょう。

ただし普段人権に厳しい欧州が、中国に対して腰がひけているので協調はなかなか厳しいのかもしれません。株主が強く企業に求めないことをみると阿吽の呼吸なのでしょうか。

日本も労働の人権問題の突っ込みどころは多いです。そもそも仕事内容でなく正社員か臨時雇用かで大きく賃金・待遇が変わるのは人権問題ではないでしょうか。これを真剣に指摘されたとき、きちんと日本は反論できるでしょうか。

ひとりごと習近平氏の辞任を求める声

中国のゼロコロナに対するデモで気になることを3点あげます。どこで収束するか見えませんが、中国にとっても、他の国にとっても大きな影響がありそうです。

国民のデモでトップが辞任するとの前例は絶対に作りたくないでしょう。今後も何か問題があれば、デモをするべきとの認識になってしまいます。中国は王朝が何度も国民のデモで倒れてきた地域です。

②もし習近平氏辞任の場合、後任は誰が引き受けるのでしょうか。先日の共産党大会で習近平氏に近い人以外は引退などに追い込まれています。後任が側近というわけにもいかないのではないでしょうか。

③これまで、習近平氏はこのような場合に国民に直接語りかける場面はあまりなかったのではないかと思います。自身が非難されている中どうするでしょうか。日本人の感覚からするとトップ以外の発言では収まりがつかないと感じます。