11/29(火)のアメリカ市場 中国のコロナ状況を注視も結果的に株価は横ばい

ニュース
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株式

DOW 3033,852.53+3.07+0.01%
S&P5003,957.63-6.31-0.16%
NASDAQ10,983.78-65.72-0.59%

トピックス

中 コロナ対策

 iPhone工場がある鄭州市の移動抑制を緩和。高齢者のワクチン接種を強化へ。経済再生およびデモ対策へ。インフレと金利上昇という二重の打撃を受けている。

・11月の米消費者信頼感指数

 100.2に低下(予想は100.0)。4カ月ぶりの低水準。インフレと金利上昇という二重の打撃を受けている。

・バイデン大統領 鉄道スト回避へ

 12/9の期限を前に、議会への介入を指示。

・30日のパウエルFRB議長の講演待ちのムードが強い

 ハイテクが下げましたが全体的には横ばいでした。中国のコロナ対策を受けて、ひとまず暴動の影響を様子見といったところでしょうか。

国債

10年3.752+0.050+1.34%
2年4.4793+0.0080+0.19%
6:00現在

FRB高官の引き締めを示唆する発言の流れを受けて金利上昇。

昨日は逆イールドの幅が少し狭まりました。

コモディティ

原油(WTI)78.54+1.30+1.68%
1,762.60+7.30+0.42%
6:00現在

原油 OPECプラスの減産報道を受けて大幅高に振れるも、12月4日の次回会合で現状維持との未確認の報道で少し戻す。

ウクライナ戦争が続いていることもあり潜在的にはエネルギーのリスクは大きいものの、足元では変動が小さくなっています。

為替

USD/JPY138.7230-0.1850-0.1332%
EUR/USD1.0329-0.0013-0.1228%
6:00現在

中国のコロナの状況をどのようにみるかでドルは一進一退。

中国が経済緩和策に動くようです。今後元がどこまで下がるかに注目です。

VIX21.85-0.36-1.62%

落ち着いていますね。中国のコロナ状況以外は市場の想定通りでしょうか。

ピックアップニュース:23年は半導体市場縮小へ

本文内容:
・2023年の半導体市場が前年比4.1%減の5565億ドルになる見通しを発表。
・従来予想(4.6%増)から一転し4年ぶりのマイナス成長となる。
・スマートフォンやパソコンなど民生品向けの需要が落ち込んでおり、記憶用半導体のメモリーが大きく落ち込む。

足元の市況を見ていれば予想された状態ではあります。私のポイントは2つです。
①CPUなどロジック半導体が崩れないか。
 市場の要求としてメモリだけが一方的に落ちるということはありません。また今年途中では各社がTSMCへの一部契約解除交渉の報道がありました。TSMCは拒否したようですが、その反動は来年は来ないでしょうか。
②サーバー市場は崩れないか
 GAFAMなどハイテクの企業が苦しい中、サーバーへの投資が徐々に落ち着いていかないでしょうか。大型投資ですのですぐに大きな方針変更とはいかないでしょうが、気づいたら減っていたということもあるかもしれません。

①と②は半分重なったことを言っていますが、ここの成長ストーリーが崩れると数年単位での調整の可能性があります。

ひとりごと日本は効率的なコロナ対策を

欧米ではほとんどコロナのニュースが無くなったように見えます。コロナを「こういうもの」として「共生」することを選んでいるようです。

ここ数日は中国のコロナのニュースが多いです。iPhoneの減産や、国家体制をゆさぶるかといったセンセーショナルなニュースになっているからでしょう。

ところで日本。報道されているのは第八波への警戒や、GO TO、5類への変更などです。ただし感触的には見えないコストが非常に大きいと感じます。

国会や国の機関のタイムシェア、役所や公的機関の拡大時への備え、医療機関の負担、各企業での対策、過大なコールセンターなど、なかなか数字での評価が難しいです。ただし、「何かあれば国力を大幅に消耗する度合」はとても大きいのではないでしょうか。長期課題にどれだけリソースを割けるかという点で、欧米に差をつけられているでしょう。なかなか日本への投資の優先度を上げられないです。