11/3(木)のアメリカ市場 FRBパウエル議長のタカ派発言で株価沈む

ニュース
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株式

DOW 3032,001.25-146.51-0.46%
S&P5003,719.89-39.80-1.06%
NASDAQ10,342.94-181.86-1.73%

トピックス

・FOMC

 FRBパウエル議長「政策転換への期待は時期尚早。ピーク金利は従来想定から上昇」。ハト派の声明を期待していたところ予想外のタカ派発言。

・イングランド銀行

 FRBに追随して0.75%の利上げ。政策金利は3.0%。9月のCPIは10.1%増。

・ECB

 ラガルド総裁「利上げをFRBと同じペースで進めることはできない」

・米 10月ISM非製造業景気指数

 54.4(予想55.5)。

ダウ、S&P500、ナスダックの3指数はそろって4日続落。

3Q決算

・クアルコム 

 売上高:113.87億ドル(予想:113.64億ドル)。1株利益:3.13ドル(予想:3.11ドル)。

 4Q見通し売上高:92~100億ドル(予想:120.3億ドル)。EPS(調整後):2.25~2.45ドル(予想:3.40ドル)。減速を見越して9%近く下落。

ロク

 売上高:7.61億ドル(予想:6.94億ドル)1株利益:-0.88(予想:-1.22ドル)。動画配信の受信機器やプラットホーム。

 4Q見通し・売上高:8.00億ドル(予想:8.97億ドル)。減速を見越して下落。

株価はFOMC後のコメントで揺れています。CPIで明確に落ち着いていないのに、そこまでハト派の見解を期待していた方が不思議な気がします。また米と欧の違いがますます鮮明になっています。欧州は戦争が収まらないかぎり、好転しないかもしれませんね。

4Q決算は厳しい予想が出ていますが、これから景気減速が明確になってくる国もあります。またアメリカのリストラもこれから進んできそうです。どこまで織り込んでいるかわかりません。さらに悪化する要素も多いです。

国債

10年4.153+0.092+2.27%
2年4.7138+0.1440+3.15%
5:30現在

パウエル議長の発言に反応して金利高。2年ものは15年ぶりの金利。

長短金利差は更に拡大。

わかりやすく反応しています。

住信SBIの1年米ドル定期は金利が5%に達しています。

コモディティ

原油(WTI)88.03-1.97-2.19%
1,632.60-17.40-1.05%
6:00現在

原油 景気減速が意識されて値下がり。

金 金利上昇を受けて値下がり。

企業決算で4Qの見込みが厳しいことが明らかになるにつれて景気減速が強く織り込まれています。

しかし金の値動きは悩ましいです。金利が下がり始めるまでゆっくり待つしかできないかもしれませんね。

為替

USD/JPY148.2530+0.5510+0.3731%
EUR/USD0.9748-0.0068-0.6928%
5:40現在

FRBパウエル議長のピーク金利が上がる可能性 との発言に反応してドル高。

ユーロの厳しさが増しています。今後ドルよりユーロの方が利上げする見通しとなっているのにドル高です。

VIX25.300.56-2.17%

少しづつ落ち着いてますが本当でしょうか。今後も大きく株価に影響を与えそうな指標発表が続きます。

ピックアップニュース

中国の成長は24年まで5%下回る見通し、ゼロコロナ政策で-調査
中国の経済成長見通しは悪化しており、エコノミストは2024年までの年間予想を引き下げている。中国が新型コロナウイルスを徹底的に封じ込める「ゼロコロナ」政策を解除するまで時間がかかるとの見方が多い。

ブルームバーグのエコノミストが中国の成長見通しを引き下げたとのことです。

個人的にはそもそもの中国の統計があてにならないので、何と何を比べるかがそもそもよくわからないとは思いますが。いずれにしても「中国の政策で下落する見込み」となります。

中国の人に聞いたところ、不動産市場が不安定になってからお金を使いづらい状況になっているとのことでした。コロナ対策もありますが将来不安も大きいようです。

産業としても中国で今後大きく伸びそうな要素が一つ一つなくなってきた感があります。情報産業は最新半導体の不足でこれからボディブローのように効いてくるでしょう。あえて言うならEVでしょうか。しかしこれも半導体の問題でハンデを背負いながら戦うことになる可能性があります。

なんとも悩ましい情勢です。

ひとりごと

日本では岸田政権の評判がどんどん悪くなっていきます。「新しい資本主義」とかよくわからないことを言っていたので擁護はできません。

ただし、なんでも政権をたたけばよいというのは10年以上前に戻ってしまったようです。世界のインフレ率に比べたら今のところ日本の物価上昇は抑えられています。マイナンバーも推進すべきです。NISAも拡充しそうです。

今の政権の体力では解雇規制の緩和などに取り組むことはむずかしいでしょうか。3年間選挙がないことから黄金の期間で自由なことに取り組めるはずなのですが。

なかなか日本株購入に前向きになれません。