11/30(水)のアメリカ市場 パウエル議長の金利緩和示唆を受けて大幅株高

ニュース
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株式

DOW 3034,587.46+734.93+2.17%
S&P5004,079.71+122.08+3.08%
NASDAQ11,468.00+482.22+4.41%

トピックス

FRB パウエル議長

 12月のFOMCで利上げを0.5%へペースダウンすることを示唆。

 「インフレを抑えるのに十分な金利に近づくにつれて、利上げペースを緩和することは理にかなっている」

 「利上げのペースを12月の会合で緩めるかもしれない」

 「金利の最高到達点は4.6%よりは高くする必要がある」

 「時期尚早に緩和することに対して、歴史は強く警告している」

・米 10月中古住宅仮契約指数

 4.6%低下。これで5カ月連続の低下。住宅ローン金利の上昇で住宅市場の低迷が続いている。

・7-9月米GDP

 速報値の2.6%から2.9%に上方修正。

・11月 米民間雇用者数(ADP)

 12.7万人増(予想20万人増)。2年ぶりの低い伸び。賃金上昇も鈍化。10月の米求人件数も低下し、労働市場の軟化が見られる。 

 パウエル議長の発言を緩和と取られて急上昇しましたが、株価は振れすぎの気がします。タカ派的な内容も含まれているので、その点の注意は必要です。

 FED Watchをみると、12月FOMCは8割が0.5%の利上げと見ています。

国債

10年3.6550.093-2.48%
2年4.34310.1300-2.90%
6:00現在

FRBパウエル議長の発言を受けて金利は低下。

「緩和」と見てわかりやすく反応していますね。

コモディティ

原油(WTI)80.57+2.37+3.03%
1,783.60+19.90+1.13%
6:00現在

原油 週間の石油在庫統計で原油在庫が市場予想以上に減った。輸出増を受ける。

  中国のコロナ政策の緩和で需要増を期待。

原油はこの傾向が続いて、しばらく値上がりの可能性がありそうです。

為替

USD/JPY138.0750-0.5590-0.4032%
EUR/USD1.0404+0.0077+0.7495%
6:00現在

金利低下を受けてドル安

為替も分かりやすく反応しています。円は最安値よりも1割近く戻しました。どう考えても振れ幅が大きすぎます。

VIX20.60-1.29-5.89%

パウエル議長の発言で安心感が広がっています。

ピックアップニュース:味の素 半導体材料へ追加投資

本文内容:
・味の素は、ハイテクチップ製造用フィルムの生産拡大のために170 億円(1 億 2200 万ドル)以上を投資する可能性がある。

味の素は半導体チップ用の絶縁材料をほぼ一社独占で生産しています。もともとは食品会社と思っていたらこんなところで活躍していますね。成長分野ですので、今後も継続して需要の拡大が見込まれそうです。

米のニュースで取り上げられているのが、日本人としてうれしかったです。これを見て気付いたのですが、日本企業が米ニュースサイトで取り上げられることは本当に少ないですね。やはり革新的な行動や、世界への影響が大きいことが少ないのでしょうか。

ニュースに取り上げられることが必ずしも正ではないかもしれないですが、ふと寂しさも感じました。

ひとりごと金利動向のニュースを重視しすぎないように

パウエル議長の発言で大幅に金利安、株高になりました。
市場は金利動向のニュースに大きく反応していますが、これは長期的な国力や企業価値に何の影響も与えないニュースです。

バフェット氏がウォール街から遠く離れても素晴らしい投資成績を上げていることを今一度思い返したいです。そして今注目すべきニュースはほかにたくさんあります。長期であれば中国の動向、中期であればFTX破綻の余波の方が大きな影響を与えます。

パウエル議長が何を発言するかを予想して投資するような方法は、長期的には気力・体力が持ちません。