主要指標


トピックス
・米 FOMC
政策金利は+0.5%となり初めて利上げペースを減速して、4.25-4.5%となった。
2023年末の金利見通しが5.1%と事前予想の4.6%よりも高く、一時大幅な株安、金利高が引けにかけて戻す。2024年には1%の利下げを見込む。
「支出と生産は緩やかに伸びている。失業率は低い。食品とエネルギーをはじめ、広範な物価上昇が続いている。」「インフレ率を2%にするために継続的な金利上昇が適切。」
・米 中国半導体企業に制裁追加
メモリー大手のYMTCなどをエンティティリストに追加し、事実上の禁輸へ。
・仮想通貨
最大手の交換業者バイナンスは資金流出は落ち着いたと説明した。
アラメダリサーチはグループ内企業の取引で、注文執行のスピードで優位性があった疑い。
・英 11月消費者物価指数
前年比+10.7%と事前予想の+11.1%よりは上げ幅縮小。イングランド銀行は15日に政策金利を3%から3.5%に引き上げる可能性を見越す。

FOMCは若干タカ派に取られていますが、バランスをとった形ですね。ヒートマップでみると、アップル、アマゾン、グーグルなど特定のハイテク株や、エネルギー、金融が足を引っ張っています。
一方でヘルスケアや消費者関連はFOMCにあまり反応していません。

半導体の禁輸措置が気になります。文字通り禁輸となるか迂回などを駆使してどこまで骨抜きになるかで違いますが、かなり厳しい措置となる可能性があります。中国が台湾を武力併合しても解決する問題ではないですが、国内の不満から暴発しないことを祈ります。
仮想通貨の取引スピードのニュースは、顧客の注文を先回りして絶対に負けない取引をしていたということでしょうか?ただのスピード差の問題でしょうか。詳細を待ちたいです。

・原油
国際エネルギー機関(IEA)が来年のロシア産原油の供給減少と石油需要見通しを上昇させて原油高。
・金
金利上昇を懸念して下落。

今年の冬で欧州のエネルギー不足が大きな問題になっていないのは、冬の初めの記録的な温かさが原因です。まだまだ需給ひっ迫、原油高の恐れはあります。2023年に金利引き下げを検討するころの動向に注目です。