12/8(木)のアメリカ市場 失業保険申請結果と、最近の下げへの反発で株価上昇も様子見ムード強い

ニュース
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株式

DOW 3033,780.16+182.24+0.54%
S&P5003,963.45+29.53+0.75%
NASDAQ11,082.00+123.45+1.13%

トピックス

 11/20週新規失業保険申請

 4000人増の23万人増。市場の予想と一致したものの2月以来の高い水準となる。利上げ緩和の観測が出る。

・シティグループCEO

 「米経済は来年下期にリセッション入りの方向」

・マイクロソフト 反トラスト法

 Activisionの買収について、米国連邦取引委員会はゲーム市場を抑圧する可能性があるとして阻止へ。

これまでの下げに対する買戻しもあるものの、来週の消費者物価指数の発表、FOMC待ちで上値は重い。

これまで下げの厳しかったテクノロジー株が高いようですが、全体としては様子見ムードが強いです。食料、原油価格が落ち着いているので、来週のCPIは低下するかもしれません。

国債

10年3.489+0.081+2.38%
2年4.3181+0.0620+1.46%
6:10現在

景気悪化からの一時下落も、下げ基調がつづいたことから反発。

FED watchを見ると市場は2023年の下期からの利下げを織り込んでいます。少し楽観的な気がします。供給側の状況はインフレの楽観を許しません。

コモディティ

原油(WTI)71.41-0.59-0.82%
1,800.40+17.80+0.13%
6:00現在

原油 米テキサスで主要なパイプラインであるキーストーンが閉鎖として一時値上がりも、再開を見通して下げに転じる。価格は一年前を下回る。

原油は早いスピードで下げています。
今後の米とOPECの動きに注目です。米はエネルギー生産量が上がってからサウジに連れない態度でしたが、まだ有事にはサウジに相談する必要があることがわかりました。

為替

USD/JPY136.6730+0.1440+0.1055%
EUR/USD1.0556+0.0049+0.4625%
6:00現在

新規失業保険申請件数の上昇を受けて、利上げ減速の思惑が強まりドル売りが優勢。

円はリスク選考として売られる。

有事の円が発動したようですね。非常に限定的な動きですが。

VIX22.33-0.35-1.54%

金融引き締め緩和の観測とともに下げているようです。

ピックアップニュース:インドの有利な点・懸念点

記事内容:
・インドでは継続利上げ
・原油価格低下は国内では反映されていない
原油価格は、貿易収支と経常収支だけでなく、通貨と国内のインフレにも影響を与える。

インドは世界の地政学の中で非常に良いポジションにあります。
・賃金、キャパシティとして中国の生産代替候補先である。
・人口が増え続けて経済成長が見込まれるこ。
・中国と国境を接しており米中双方が是非にも取り込みたい。
・ロシアとも一定の関係を維持し、それを他国がとがめられない。

私もこれらを高く評価してインドETFを少しづつ買い増しています。
しかし大きなネックはエネルギーの自給率が低いことです。今はロシアからも比較的安くに調達するなど有利な点はありますが、今後も海外にお金を払い続ける必要があります。

結果として為替は恒常的にマイナスの危険があります。金利動向など様々な要素はありますが、ルピーはドルに対して下げ続けています。

図の青がSensex、オレンジがEPIですが、5年でみると大きく差がついています。為替の問題が乗り切れるようになるには、もっとインド企業がつよくなるなどしばらく時間がかかるでしょう。やはりインド株は長い目で見ていたいです。

ひとりごと日本は堂々と防衛費の議論をして国の効率化を

日本の防衛費で約4兆円の増額への財源の議論が始まっています。1兆円は増税で、3兆円分は歳出改革や決算剰余金の活用とのことで議論されているようです。

歳出改革や決算剰余金の活用は防衛費を上げるから行うものではないでしょう。今の財政が厳し中で、できるならすぐにやればよいものです。防衛費増が必要であれば堂々と4兆円増税すると言ってください。

その場をしのぎでなく正面から国防の議論をすることが、軍事アレルギーによる国の非効率を解消していくことにつながります。ひいては経済の効率にもつながります。国防力は良くも悪くも国力、国の仕組みの結晶です。