労働市場が強いことが改めて示されています。
景気を極端に悪化させずにインフレを乗り切れそうな雰囲気が出ています。
ただし、FRBには欲をださず、しっかりとインフレ退治をしてほしいです。



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注目が債務上限から雇用・景気に移る。
・債務上限問題
上院で協議を開始した。
早ければ2日にも採決される可能性がある。
共和党の一部には修正を求める動きがある。
・ADP雇用者数
27.8万人と予想の16.3万人を大きく上回る。
これまで採用が遅れていた企業が採用を増やしている。
・ISM製造業景気指数
46.9と予想の47.1を下回る。
特に新規受注・支払い価格が大きく下がる。
市場は雇用が悪化しないままインフレが低下と解釈した。
また、これを受けて利上げの可能性が低くなったとの観測も広がった。
・メ―シーズ(百貨店)決算
減収減益も、利益は予想より良かった
通期の売上高と利益の予想を下方修正した。
個人消費が低迷する中、在庫調整のために今後値引きする必要があるとした。

雇用の強さが裏付けられました。
元々が人手不足の企業が多かったです。
よって人員削減された人たちが、別の企業に吸収されているようです。
このまま続けば雇用の流動性が高いというポジティブな結果だけが続きます。
セクター別、個別株

前日と一転して、景気敏感銘柄が強い。
素材セクター +2.0%
米国の景気が強く、材料価格の安定が期待された。
エネルギーセクター +1.8%
米国の景気は強いとして原油価格が反発した。


上昇基調に戻りました。
NVIDIAは素晴らしい強さです。
セールスフォースの決算が良くなかったことも吸収してしまいましたね。
ハイテク全体では利上げ停止の可能性が広がったことも好感されています。
債務上限問題が峠を越えつつあり、安心感の買いが広がっています。
長期投資として ゴールドの行方
ここ3か月はレンジ内での動きとなっていますが、長期ではどうでしょうか。
中国をはじめとして米国との関係が疎遠な国では、ドルの代替としての需要が弱まる材料はありません。
競争が続く限り需要は高水準ではないでしょうか。
ただし戦時に換金できなくなるとややこしくなります。
また金利トレンドとしては、ここからさらに急激に金利が上昇するとは考えづらいです。
しばらく横ばいでも、長い目で見ればもう一度下落局面があるでしょう。
ゴールドは何も生まないというのは事実です。
それを除いても不安定な地政学の中ではしばらくはとても良い投資先に思えます。
まとめ
債務上限問題が峠を過ぎたとして安心感が広がっています。
労働市場が強いため、市場参加者が強気になっています。
AI一本足となっているなかで景気悪化を抑え込めるか注目です。